玉ノ井部屋

玉ノ井部屋の概要と歴史

玉ノ井部屋（たまのいべや）は、日本[[相撲協会]]に属し、出羽海一門に所属する有名な相撲部屋です。この部屋は1990年に創設され、東京・足立区に位置しています。創設者は13代玉ノ井（元関脇・栃東）であり、彼は1977年に引退後、春日野部屋に所属していましたが、1990年の1月場所後に春日野部屋から独立して新たに玉ノ井部屋を立ち上げました。その際、他の部屋からも力士が移籍し、相撲界に新たな風を吹き込みました。

力士の育成と多様性

玉ノ井部屋は、創設以来多くの力士を育ててきました。特に注目すべきは、1991年に入門した日本で活動するブラジル出身の力士たちです。当時、彼らの参加は大きな話題になり、玉ノ井部屋が国際的な色合いを強めるきっかけとなりました。13代玉ノ井は実子である大関・栃東や、ブラジル出身の国東等を育て上げ、部屋の名声を高めました。

2009年9月3日、玉ノ井部屋は13代が定年退職を迎え、14代玉ノ井が誕生しました。以降も、力士たちの活躍は続き、富士東が新十両に昇進するなど、部屋の発展は止まりません。2020年の時点で、富士東、芳東、東龍が幕内昇進を果たし、14代玉ノ井は更に多くの力士を輩出する期待が寄せられています。

新型コロナウイルスの影響

2020年、玉ノ井部屋は新型コロナウイルスの影響を受け、所属力士の集団感染が発生しました。9月10日には、十両の富士東と幕下以下の力士17人が感染していることが確認され、これにより玉ノ井部屋は9月場所を全休することになりました。医療面での配慮から、感染者は適切に入院し、治療が行われました。幸運にも、入院中も重症者はおらず、最終的に全員が回復しました。

相撲協会は感染拡大を受けて、場所に参加する際の方針を見直し、力士や関係者の安全を優先しました。感染が発生したことについて、球団や八角理事長は公式に謝罪し、医療従事者への感謝の意も表しました。

所在地とアクセス

玉ノ井部屋は東京都足立区西新井に位置しており、東武大師線の大師前駅から徒歩8分のところにあります。2004年には、元の梅田4丁目から現所在地へ移転し、現在は足立区との間で50年の定期借地権契約を結んでいます。

おわりに

玉ノ井部屋は、歴史や多様性、困難を乗り越える力を持った部屋として、その名を広めています。師匠と並ぶ力士たちの努力が新たな伝説を生み出し、今後の日本相撲界にどのような影響を与えていくのか、期待が高まります。部屋としての伝統を大切にしながら、未来に向けた新たな挑戦を続けていくことでしょう。

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