玉ノ国光国

玉ノ国光国（たまのくに みつくに）とは

玉ノ国光国は、1975年12月28日生まれ、福島県西白河郡泉崎村出身の元大[[相撲]]力士です。本名は岡部光国。片男波部屋に所属し、最高位は東十両7枚目を記録しました。得意手は突き、左四つ、寄り。親しみやすい人柄から、本名にちなんで「黄門様」という愛称で親しまれていました。

現役後期には「玉光国喜太郎」と改名しましたが、十両在位時は一貫して「玉ノ国」の四股名を使用していました。

人物

玉ノ国は、元プロボクサーのタートル岡部の長男であり、元関脇玉乃島の兄というスポーツ一家に生まれました。また、元大関清國の甥、落語家林家希林は従弟にあたります。

出生地は秋田県ですが、育ちは東京都文京区です。日本[[相撲協会]]には父親の故郷である福島県を出身地として届け出ました。

来歴

幼少期から文京針ヶ谷相撲クラブで相撲を習い、地元の相撲部屋へ出稽古に行くなど、相撲に打ち込む日々を送っていました。小学校時代には多くの相撲部屋から勧誘を受け、中学卒業後の入門を期待されていました。

しかし、母方の伯父である清國と父との関係が良好でなかったこと、また、清國が率いる旧伊勢ヶ濱部屋が当時経営難で稽古に専念できる環境ではなかったことから、伊勢ヶ濱部屋には入門しませんでした。玉光国の四股名も、清國とは無関係で、本名に由来するものです。

目黒高等学校（現・目黒学院高等学校）、東洋大学時代には全国大会に出場するなど活躍。大学卒業と同時に、弟の新（のちの玉乃島）と共に片男波部屋に入門し、1998年3月場所に幕下付出で「玉ノ国光国」として初土俵を踏みました。

順調に番付を上げ、所要8場所で1999年7月場所に十両昇進を果たしましたが、4勝11敗と負け越し、1場所で幕下に陥落しました。2000年3月場所には東幕下5枚目で7戦全勝優勝を飾り、翌5月場所に十両復帰。その後、十両に定着しましたが、椎間板ヘルニアを患い、精彩を欠く相撲が目立つようになり、2001年7月場所に再び幕下へ降格しました。

その後、2年以上幕下上位で一進一退を繰り返しましたが、2003年5月場所で東幕下4枚目で2度目の幕下優勝を果たし、翌7月場所に13場所ぶりに十両に返り咲きました。しかし、3勝12敗と大きく負け越し、三度幕下に陥落しました。

2004年1月場所・3月場所は腰痛が悪化し全休。この結果、翌5月場所には西三段目66枚目まで番付を落としてしまいました。復帰後の5月場所から「玉光国喜太郎」に改名。以降、復調し、2005年7月場所には西幕下2枚目まで番付を戻し、4度目の十両昇進も期待されましたが、3勝4敗と負け越し、悲願達成はなりませんでした。

その後は幕下中位から下位に低迷し、2007年11月場所・2008年1月場所を連続で全休し、現役を引退しました。

引退後は赤木屋証券にディーラーとして勤務していましたが、2012年2月末に退社。その後、元若孜の中尾浩規がオーナーを務める「ジンギスカンゆきだるま両国部屋」での勤務を経て、2014年6月からは新規開店した「ジンギスカンゆきだるま亀戸部屋」の店長に就任し、現在も飲食業界で活躍しています。

主な略歴

初土俵：1998年3月場所
新十両：1999年7月場所
引退：2008年1月場所

主な成績

生涯成績：244勝219敗31休 勝率.527
十両成績：54勝80敗1休 勝率.403
現役在位：60場所
十両在位：9場所
各段優勝
幕下優勝：2回（2000年3月場所、2003年5月場所）

改名歴

玉ノ国 光国（たまのくに みつくに）1998年3月場所-2004年3月場所
玉光国 喜太郎（たまみつくに きたろう）2004年5月場所-2008年1月場所

関連項目

大[[相撲]]力士一覧

外部リンク

元玉光国(玉ノ国)の毎日楽しくGOｰGOｰブログ
ジンギスカンゆきだるま中野部屋一門


玉ノ国光国は、その波乱万丈な相撲人生と引退後の転身を経て、現在もなお、多くの人々から親しまれている人物です。

もう一度検索