玉名 (玉名市)

玉名の概要

玉名（たまな）は熊本県の玉名市にある地区で、郵便番号は865-0005です。地域には、両迫間（郵便番号865-0006）も含まれることがあります。玉名と両迫間は共に旧玉名村を形成し、そのエリアはかつて玉名村立玉名小学校の校区でしたが、2018年に周囲の地域と統合され、玉名市立玉陵小学校となりました。

地理

玉名は菊池川の西岸と、部分的に向迫間のある東岸に位置しています。地域は元玉名、永安寺、岡、大坊、島、上迫間、下迫間、そして向迫間といういくつかの集落から成り立っています。自然豊かな環境で、近隣には魅力的な河川や緑地があります。

歴史

玉名周辺の菊池川地域は、装飾古墳の存在で知られています。この地には、特に大坊古墳、永安寺東古墳、永安寺西古墳、馬出古墳と多くの古墳があり、考古学上の重要な遺跡群となっています。また、元玉名には玉名大神宮があり、祭神とされる天照大神や景行天皇が祀られています。この神社は、古代には巫女であった玉依姫がご神体の玉を管理していたとされ、その歴史は深いものです。1877年には、西南戦争の高瀬の戦いで、官軍の第14聯隊長・乃木希典少佐がこの地方で負傷しました。

1874年には、寄名村、玉名村、社家村、下社家村が合併して玉名村が誕生し、両迫間村も続いて1877年に設立されました。1889年には玉名村と両迫間村が合併し、現在の玉名村が形成されました。

世帯数と人口

2015年10月1日のデータにおいて、玉名地域の世帯数と人口は一定の規模を保ち、多くの住民が生活しています。

交通

この区域には、JR九州の九州新幹線の新玉名駅があり、便利なアクセスがあります。また、複数の道路が整備されており、国道208号玉名バイパスや熊本県道4号玉名八女線、熊本県道6号玉名立花線、熊本県道16号玉名山鹿線が通っています。公共交通機関も充実しており、地域の移動が便利です。

施設

玉名には多くの教育機関や医療施設があります。たまきな幼稚園や玉名市立玉陵小学校、玉名市立玉陵中学校は地域の教育の中心となっており、この中学校は1958年に玉名市立錦水中学校と玉名市立小田中学校が統合されて設立されました。また、くまもと県北病院や玉名郡市医師会、たまきな荘、玉名迫間郵便局なども地域にあり、生活を支えています。

史跡

周辺には多くの史跡が点在しています。友枝塾跡、舟島の西南の役本営跡、玉依姫関連の遺跡、錦水中学校の跡地、迫間八幡宮、玉名大神宮、馬出古墳、小路古墳、永安寺東古墳、永安寺西古墳、大坊古墳など、歴史的な価値の高い場所が訪れる人々に魅力を伝えています。また、特に永安寺東古墳は装飾古墳の魅力を広く知らしめた重要な遺跡です。

出身・関係著名人

この地域には、大塚退野や友枝庄蔵、川本末雄などの著名人も縁があります。玉名は歴史や文化を体現した、独自のアイデンティティを持つ地域と言えるでしょう。

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