玉名市立鍋小学校

玉名市立鍋小学校

玉名市立鍋小学校（たまなしりつ なべ しょうがっこう）は、熊本県玉名市にある公立の小学校で、地域に根ざした教育を行っています。1872年に創立されたこの学校は、2005年に現在の校名に改称され、2022年には150周年の節目を迎えました。

歴史と沿革

この学校の歴史は、1872年に「鍋北小学校」や「鍋南小学校」などの4校の創立から始まります。1888年にはこれらの学校が統合され、尋常小学校として再編成されました。その後、1892年には「鍋尋常小学校」へと改称、1904年には高等科が設置され、「鍋尋常高等小学校」という名称に変わりました。

1941年に国民学校令が施行され、「玉名郡鍋村鍋国民学校」となり、戦後の学制改革により1951年に「鍋村立鍋小学校」に改称されました。1955年、周辺の村と合併し、岱明村が成立。その後、町制施行を経て、1965年には「岱明町立鍋小学校」となります。そして2005年、岱明町が玉名市と合併し、現在の「玉名市立鍋小学校」となりました。

教育目標

鍋小学校は「郷土に誇りをもち、夢に向かって挑戦する児童生徒の育成」を教育目標に掲げており、地域の文化や歴史を学ぶことに重きを置いています。これは岱明中学校及びその校区内の小学校で共通の目標として設定されています。

校章と校歌

校章は桜の花びらを背景に「鍋小」の文字が中央に縦書きで配置されており、地域の象徴として親しまれています。また、校歌は1964年に制定されたもので、学校の精神を歌にすることで、生徒たちに誇りと愛着を持たせています。

通学区域と周辺

通学区域は玉名市岱明町の特定の地区で、岱明中学校との連携も見られます。周辺には玉名警察署の鍋警察官駐在所や鍋郵便局、行末川が流れており、地域社会と密接なつながりを持っています。最寄りの鉄道駅はJR九州の大野下駅で、幹線道路も整備されており、交通アクセスは良好です。

近年の取り組み

2008年には2学期制を導入し、2010年には太陽光発電システムの設置工事が完了しました。また、2013年には「アオゾラ学級」が設置され、特別支援教育の推進にも力を入れています。これらの取り組みは、地域社会への貢献や持続可能な教育環境の創造に向けた目標の一環です。

150周年記念

2022年には創立150周年を迎え、記念式典が挙行されました。この周年行事は学校の歴史と地域の支援に感謝する重要な機会となり、これからの未来に向けた新たな一歩を踏み出すための基盤とされました。今後も玉名市立鍋小学校は、地域の宝として子どもたちに質の高い教育を提供し続けていくことでしょう。

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