玉岡金太

玉岡金太（たまおか きんた）は、1977年8月17日生まれ、兵庫県三田市出身のプロレスレフェリーです。本名は玉岡孝一（たまおか こういち）といいます。

プロレスラーからレフェリーへの転身

玉岡は、闘龍門の4期生としてプロレスラーを目指しましたが、練習についていけず、2001年3月11日にレフェリーとしてデビューしました。当時は団体唯一のレフェリーとして活躍し、神田裕之がレフェリーに転向するまで、その役割を担っていました。神田やベーカリー八木が加わった後も、公平なレフェリングを心がけていましたが、神田の現役復帰に反発し、マッスル・アウトローズに加入、ヒールへと転向しました。

ヒールとしての活躍と、レフェリーへの復帰

ヒール時代には、試合中にロープワークをしてロープチェックをするのが隠れた名物でした。2006年10月20日には、旗持ちオヤジに敗れ、一時的にレフェリーに復帰しますが、11月8日には再びマッスル・アウトローズに加入、ヒールレフェリーとして活動しました。

2007年5月12日には、『マッスルライヴ』でGammaとタッグを組み、新人レフェリーの大宅龍則からフォール勝ちを収め、初勝利を挙げました。レフェリーでありながら、バックドロップやマッドスプラッシュ、ブレーンバスター、スタイルズクラッシュなどの大技を使うことから、マッスルのメンバーと密かに練習しているとの噂もありました。

マッスル・アウトローズ追放劇

2007年6月16日、玉岡は試合でアンソニー・W・森、ドラゴン・キッドに対し暴言を吐き、7月1日の神戸ワールドでの試合で、アンソニー、キッド組と対戦することになりました。当初、玉岡のパートナーはDr.マッスルでしたが、GammaがDr.マッスルから出場権を奪い取り、出場。試合では、玉岡がキッドのウルトラ・ウラカン・ラナを決められそうになりますが、Gammaがキッドのマスクを剥ぎ、反則負けとなります。その後、8月11日には、Gamma＆玉岡組が負けたら丸坊主、アンソニー＆キッド組が負けたら、アンソニーが丸坊主、キッドがマスクを脱ぐというマスカラ・コントラ・カベジャラ戦での再戦が行われました。この試合では、玉岡がGammaを見捨てたため、Gammaが丸坊主になりました。

さらに、9月22日には、Gammaとの「敗者マッスルアウトローズ追放マッチ」で対決。マッスルアウトローズのメンバーがGammaを裏切り、玉岡が勝利しました。玉岡は試合後、「これからはレフェリーに専念する」と宣言しました。10月21日、玉岡はマッスル・アウトローズを追放され、その後は真っ当なレフェリーとして活動しました。

レフェリーとしての活躍と突然の逮捕

その後、玉岡はメインレフェリーを務めるなど、レフェリング技術を向上させ、お笑い試合でのマイクアピールも成長を見せていましたが、2011年4月4日に覚醒剤取締法違反（使用）の疑いで逮捕されました。この逮捕により、ドラゴンゲートは同5日付で玉岡を懲戒解雇処分としました。

得意技とその他の情報

玉岡の得意技には、以下のものがあります。

高速カウント: フォールを取る相手には高速でカウントを数え、味方には低速でカウントをするという特徴的なレフェリングです。
垂直落下式ブレーンバスター
キンタ・スプラッシュ
スタイルズ・クラッシュ

その他にも、歌が非常に上手く、打ち上げの席で美声を披露していることが、選手たちのブログで報告されています。また、金髪、アフロ、編み込み、オールバックなど、頻繁にヘアスタイルを変えることでも知られています。愛車は日産のシルビア（S13）で、ブログにも度々登場していました。

玉岡金太は、その波乱万丈なキャリアと、個性的なキャラクターで、プロレスファンに記憶されるレフェリーです。

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