玉川上水車両基地

玉川上水車両基地

玉川上水車両基地は、東京都東大和市にある西武鉄道の車両基地です。西武拝島線玉川上水駅に隣接しており、新宿線系統の車両基地として機能しています。

概要

開設当初、西武新宿線系統の車両基地として、安比奈車両基地の建設計画も存在しましたが、玉川上水車両基地はそれとは別に新設されました。新宿線系統では、南入曽車両基地と共に車両配置のある重要な車両基地となっています。

玉川上水車両基地は、上石神井車両基地で行っていた月検査、一部の列車検査（仕業検査）、修繕作業を移管するために設立されました。これにより、車両のメンテナンス体制が強化されました。

かつては、平日朝ラッシュ時に萩山駅で拝島駅発着、西武遊園地駅（現：多摩湖駅）発着列車の併合・分割作業のため、本車両基地から係員が派遣されていましたが、2012年のダイヤ改正で廃止されました。

2006年から2010年にかけて、6000系の東京メトロ副都心線乗り入れ対応のための改造工事が、全25編成中23編成に対して本車両基地で行われました。改造後、該当車両は全て小手指車両基地へ転属しています。その他、各形式の列車無線工事や6000系、30000系のLCD交換などの改造工事も本車両基地で実施されています。

設備

敷地面積: 41,114m2
電留線: 128両収容
210mピット: 3本
修繕線: 1本
洗浄線

沿革

1990年（平成2年）9月16日 - 上石神井車両管理所（現・上石神井車両基地）の支所として開設。
1997年（平成9年）3月 - 支所から本所（玉川上水車両管理所）となる。この際、上石神井車両管理所が支所となる。
1999年（平成11年）3月 - 多摩川線北多磨車両基地（現・白糸台車両基地）が管理下になる。
2001年（平成13年）7月 - 組織改正により、新宿線車両所玉川上水車両基地となる。

所属車両（2024年4月1日現在）

30000系 - 10両編成6本
20000系 - 10両編成8本
6000系 - 10両編成7本
9000系 - 4両編成5本
新2000系 - 6両編成6本・4両編成12本

2020年現在、小手指車両基地所属の40000系2本と、当基地所属の20000系（10両）2本を互いに入れ替え（貸出し）て運用されています。

玉川上水車両基地は、西武鉄道の車両運用において重要な役割を果たしており、所属車両のメンテナンスや改造を通じて、安全で快適な鉄道輸送を支えています。

関連項目

* 日本の車両基地一覧

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