玉木宏樹

玉木宏樹（たまき ひろき）

玉木宏樹（1943年3月13日 - 2012年1月8日）は、兵庫県神戸市出身の作曲家、指揮者、ヴァイオリン奏者です。多摩零という別名でも活動しました。

生涯

神戸で生まれ育ち、幼少期は禅寺で過ごしました。小学校から高校時代は神戸市兵庫区で過ごし、中学校時代には阪急今津線でヴァイオリンを習いに行きました。1965年に東京芸術大学音楽学部器楽科を卒業後、東京交響楽団に所属し演奏活動を開始。作曲と指揮を山本直純に師事しました。

卒業後、楽団「アルキカルテット」を主宰し、革新的な演奏で注目を集める一方で、批判も受けました。山本直純の事務所に所属し、映像作品の音楽を手伝うようになり、山本の名義で作曲や編曲も担当しました。

元来は純正律を用いた作曲をしていましたが、商業音楽も意識するようになり、1968年に『アニマル1』で初めて自身の名前が表に出ました。晩年まで純正律の普及に努めました。また、「しゃべるヴァイオリン」などのユーモア音楽でも知られています。

2012年1月8日、肝不全のため東京都目黒区の病院で逝去しました。68歳でした。死後も関係者によってTwitterの更新が続けられています。

主な作品

クラシック音楽作品

管弦楽: ピアノとオーケストラのための「コンチェルティーノ」
室内楽・器楽: ヴァイオリンとピアノのための三つの恋唄、ジャワリ、迷宮（三味線のための）
ピアノ: ピアノのための練習用組曲「山ノ手線」、バリカン星人のあいさつ、お花ばたけ、なくした5円玉の踊り、ヤンバルクイナのワルツ、ピアノとふえのハイキング、三つのカレー、猫のゆりかご、おんがく玉手箱
合唱: レモン色の霧よ、亜麻色の風の中へ、女声合唱組曲「大阪ことばあそびうた」

編曲

名曲で弦楽四重奏
デュオで楽しむヴァイオリン 日本のメロディー
デュオで楽しむヴァイオリン 世界のメロディー

音楽担当作品

テレビ: アニマル1、怪奇大作戦、大江戸捜査網、走れ!ケー100、まんが日本昔ばなし、義父のいる風景、大きくなる子
映画: 非行少年 若者の砦、新宿アウトロー ぶっ飛ばせ、野良猫ロック 暴走集団71、関東幹部会、影狩り ほえろ大砲、女帝

レコード・CD

雨のバラード（編曲）、トレビノ・ソング（作曲・編曲）、タイム・パラドックス、雲井時鳥国、存在の詩、純正律によるストレス解消、玉木宏樹の大冗談音楽会など多数。

著書

猛毒!クラシック入門、音の後進国日本 ― 純正律のすすめ、純正律は世界を救う、音楽革命論、クラシック埋蔵金、贋作・盗作音楽夜話など、音楽に関する多数の著書があります。

人物

純正律への強いこだわりを持ち、その普及に尽力しました。また、ユーモアあふれる作風で、クラシック音楽の新たな可能性を追求しました。幅広いジャンルで活躍し、多くの人々に音楽の楽しさを伝えた音楽家です。

外部リンク

玉木宏樹 (@tamakihiroki) - X（旧Twitter）
* NPO法人純正律研究会

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