玉水駅

玉水駅（たまみずえき）

玉水駅は京都府綴喜郡井手町に所在している西日本旅客鉄道（JR西日本）奈良線の駅です。この駅はJR-D16の駅番号を持ち、2003年3月15日のダイヤ改正以降、すべての列車が停車する主要な駅となっています。駅の周辺には井手町の役場や学校、図書館などがあり、地域の人々にとっての重要な交通拠点です。

橋上化による改善

玉水駅は2017年2月から始まった奈良線の輸送改善事業の一環として、駅舎を橋上化し、バリアフリー対応を進めました。この整備プロジェクトは2018年12月15日に完成し、総事業費はおよそ16億6,000万円に達しました。特に注目すべき点は、1953年に発生した南山城水害で流れ着いたという重さ約6トンの巨石の保存に対する地域の要望です。地元住民はこの巨石の保存を求め、6,000人分の署名を提出しました。その結果、巨石は駅舎の近くに移動させられ、石碑は見ることができるように配置されました。

駅の歴史

玉水駅は1896年1月25日に奈良鉄道の終着駅として開業しました。当初は桃山駅からの延伸であり、同年3月には路線の延長が行われ、途中駅となりました。その後、1905年に関西鉄道に統合され、1907年には国有化されて国鉄の駅となりました。時代を経て、1953年に南山城水害で駅舎が流失し、その後再建が行われました。1987年には国鉄の分割民営化によりJR西日本の駅となり、1999年には自動改札機が設置されました。

駅構造と設備

玉水駅は相対式ホームが2面、2線ある地上駅で、橋上駅舎を持つため、利便性の高い構造になっています。西側が1番のりば、東側が2番のりばです。駅の業務は宇治駅が管理しており、JR西日本交通サービスが受託しています。改札口には簡易式の自動改札機があり、ICカード乗車券が利用できますが、上り方面では発券機がないため、周辺の他の駅まで行く必要がある場合があります。

利用状況と周辺施設

2023年度のデータによると、玉水駅の1日あたりの利用者数は1,886人に達しています。駅の近くには井手町役場やいくつかの学校、図書館、さらには天文台や郵便局なども存在し、地元住民にとっての生活に欠かせない要素となっています。

まとめ

玉水駅は井手町の中心的な交通拠点として、地域住民の生活に密接に関連している駅です。駅の歴史や地域に対する配慮が見られる施設として、今後も多くの人々に利用されることでしょう。

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