玉津岡神社

玉津岡神社

玉津岡神社（たまつおかじんじゃ）は、京都府綴喜郡井手町に位置する神社です。この神社は旧社格として郷社に分類されており、地域の信仰の対象となっています。

祭神

この神社に祀られている主な神々は以下の通りです：

• - 下照比賣命（したてるひめのみこと）: 家内和合の神として知られ、主祭神です。
• - 天兒屋根命: 日本神話に登場する神で、農業に関連する神です。
• - 少彦名命: 医療や医薬の神とされる重要な神。
• - 素戔嗚命: 日本神話の中でも有名な神で、風や天気を司ります。
• - 味耜高彦根命: 農業の神。
• - 菅原道真公: 学問と文化の守護神で、特に学生たちに信仰されています。

歴史

玉津岡神社の歴史は古く、欽明天皇元年（540年）にさかのぼります。その頃、下照比賣命が玉津岡の南に降臨し、そこで祭りが執り行われたことが、玉津岡神社の起源とされています。この時の祭り場は「玉岡の社」と呼ばれ、後に「玉岡春日社」、さらに江戸時代には「八王子社」と称号が変更され、最終的に現在の「玉津岡神社」となりました。

1878年（明治11年）には八王子社（玉津岡鎮座）、春日社（西垣内鎮座）、田中社（宮の前鎮座）、八阪社（西前田鎮座）、天神社（玉の井鎮座）の5つの社が合祭され、一つの神社として再編成されました。その中に含まれる天神社は、もともと椋本天神社から移設されたもので、創建は天平3年（731年）9月とされており、創祀者は橘諸兄公と考えられています。

境内には橘諸兄とその一族の一人である楠木正成を合祭した橘神社も存在します。玉津岡神社の社紋「流れ山吹」は楠木正成の家紋「菊水」と同様であると言われています。

本殿は、江戸時代に春日造で建設され、現在は京都府の登録文化財になっており、鎮守の森は文化財環境保全地区に指定されています。

境内

境内は静かで、訪れる人々に心の平安を与える場所となっています。自然豊かな環境の中、参拝者は神聖な雰囲気を感じることができます。

文化財

玉津岡神社には1984年（昭和59年）4月14日に登録された京都府登録文化財があり、以下の2棟が有形文化財に指定されています：

• - 本殿: 江戸時代に建造された重要な建物で、歴史的価値があります。
• - 末社大神宮社: こちらも江戸時代に建立された建物です。

交通アクセス

玉津岡神社へのアクセスは、JR奈良線の玉水駅から約2.0キロメートル、徒歩で約30分の距離にあります。周囲の自然と静けさの中で、訪問者は歴史的な神社を感じ、精神的な安らぎを得ることができるでしょう。

このように玉津岡神社は、信仰だけでなく、歴史や文化の面でも多くの人々に親しまれています。

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