玉津町

玉津町（たまつちょう）

概要

玉津町は、かつて大分県西国東郡に存在した町です。現在の豊後高田市の一部を構成しています。地理的には、国東半島の西側の基部に位置し、美和台地という比較的平坦な地形が特徴でした。

地理

玉津町は、国東半島の西部に位置し、美和台地を基盤としていました。町内には桂川が流れていました。この地形は、農業や生活用水の確保に重要な役割を果たしていました。

歴史

玉津町の歴史は、明治時代に大きく動きました。

1878年（明治11年）: 玉津村字本丸に西国東郡役所が設置されました。この郡役所は、地域の行政の中心としての役割を果たしましたが、1926年に廃止されました。
1889年（明治22年）4月1日: 町村制の施行に伴い、西国東郡の玉津村と新栄村が合併し、新たな玉津村として発足しました。この際、旧村名を継承した玉津と新栄の2つの大字が編成されました。
1895年（明治28年）7月23日: 玉津村は町制を施行し、玉津町となりました。これにより、地域行政の組織が強化されました。
1907年（明治40年）4月1日: 玉津町は、西国東郡の高田町、来縄村、美和村と合併し、高田町として新たに発足しました。これにより、玉津町は廃止され、その歴史に幕を閉じました。

産業

玉津町の主な産業は、農業、漁業、商業、そして製塩業でした。豊かな自然環境を活かしたこれらの産業は、町の人々の生活を支えていました。

農業: 美和台地の平坦な地形を利用した稲作を中心として、野菜などの栽培も行われていたと考えられます。
漁業: 近隣の海域では、様々な種類の魚介類が水揚げされ、地域の食文化を支えていました。
商業: 地域住民の生活に必要な物資を扱う商店などが存在していました。
製塩: 海水を利用した製塩業も行われていた記録があります。

参考資料

角川日本地名大辞典 44 大分県
『市町村名変遷辞典』東京堂出版、1990年。

関連事項

* 大分県の廃止市町村一覧

玉津町は、短いながらも、地域の歴史と文化を刻んだ町でした。その名前は、現在の豊後高田市の一部として、今もその記憶を留めています。

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