王兆国

王 兆国の政治経歴

王兆国（おう ちょうこく、ワン・ヂャオグオ）は、1941年7月に生まれた中国の政治家であり、長年にわたり中国共産党の重要な指導者として活躍してきました。彼は第16期及び第17期の中国共産党中央政治局委員として知られ、また、第8期及び第9期全国政治協商会議の副主席も務めました。彼のキャリアの中で、2003年から2013年の間には第11期全国人民代表大会常務委員会の副委員長、党組副書記、さらに中華全国総工会の執行委員会主席という役職も持っていました。

学歴と初期のキャリア

王兆国は1961年から1966年にかけてハルビン工業大学の動力機械学部でタービンを専攻して学び、在学中の1965年12月には中国共産党に入党しました。卒業後は武漢第二自動車製造工場に就職し、1982年には同工場の党委員会書記に就任しました。その際、彼は文化大革命の影響を受けつつも四人組を批判し、その行動が鄧小平によって高く評価されました。この結果、1982年には中央委員となり、さらに青年団の中央書記処の第一書記に昇進しました。彼の部下には後の国家主席である胡錦濤がいました。

重要な役職と政治的影響

王兆国のキャリアの中で、1984年には党中央弁公庁主任に就任し、翌年には党中央書記処の書記にも任命されました。彼がこの役職に就いていた際、副主任を務めていたのは温家宝という後の首相です。王兆国は彼の代を担う第4世代のリーダーとして注目されていましたが、長老たちの特権を排除する提案が問題視され、1987年には主任職を解任されることになりました。その後、福建省に転出し、1990年には国務院台湾事務弁公室主任に再び中央に戻ってきました。

1992年には党中央統一戦線部長に就任し、翌年に第8期全国政治協商会議副主席として選出されました。この頃、胡錦濤は第14回党大会で最年少の政治局常務委員に選出され、權力の変遷を示す重要な瞬間となりました。

後期の活動と引退

王兆国は2002年の第16回党大会で中央政治局委員に選ばれ、2003年3月には全国人民代表大会の副委員長としての役割も引き受けました。また、この年には中華全国総工会主席を兼任しました。全国政治協商副主席というポストは、事実上名誉職とされ、特に葬られた政治家たちの後を継ぐことが多いとされています。

2008年には再度全人代の副委員長に再選され、さらなる影響力を保ちました。そして、2013年3月1日には中華全国総工会の主席職を退任し、李建国がその後任に就くこととなりました。彼の政治的活動は、彼のキャリアの全期間にわたり影響力を持ち続け、引退後も多くの人々に印象を残しました。

王兆国は第12期から第17期まで中央委員を務め、さらには第16期と第17期に中央政治局委員としての地位も保っており、その存在感は中国の政治において顕著でした。

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