王子本町

王子本町について

王子本町（おうじほんちょう）は、東京都北区の中央部に位置する町名です。現行行政地名は王子本町一丁目から三丁目で、住居表示が実施されています。この地域は、JR京浜東北線と東京メトロ南北線が乗り入れる王子駅の西側に広がっており、主に住宅地として利用されています。また、北区役所が置かれているため、北区の行政上の中心地としての役割も担っています。

地理

王子本町は、東は王子、西は十条台、南は滝野川、北は中十条、岸町と隣接しています。町域の南端には、通称「音無川」と呼ばれる石神井川が流れ、東部を通る本郷通りには音無橋が架かっています。一丁目には北区役所や順天中学校・高等学校、音無親水公園、王子神社などがあり、二丁目には区立王子第二小学校、三丁目には都営王子本町三丁目アパート（団地）があります。

地価

2024年1月1日時点の公示地価によると、住宅地の地価は王子本町2-27-4の地点で63万8000円/m²となっています。

歴史

王子本町は、かつての王子村の中心部であり、王子神社が置かれていた場所です。歴史的には、北豊島郡王子町大字王子、東京市王子区王子町と変遷しました。1939年（昭和14年）に、王子区王子町の大部分が王子一丁目～五丁目となりましたが、現在の王子本町を構成する地域は王子町として残りました。その後、1956年（昭和31年）に町名地番整理事業が行われ、王子町全域から王子本町一丁目～三丁目が新設されました。さらに1966年（昭和41年）には住居表示が実施され、現在に至っています。

かつて三丁目には、東京第一造兵廠十条工場があり、第二次世界大戦後は米軍のキャンプ王子が置かれていました。1972年（昭和46年）に返還運動が起こり、跡地は北区立中央公園の一部や都営王子本町三住宅となっています。

地名の由来

王子本町という地名は、王子神社が所在し、王子村の本村であったことに由来します。

沿革・歴史

1939年（昭和14年）：東京市王子区王子町の大部分が王子一丁目～五丁目となり、王子本町の前身となる地域のみが王子町として残る。
1943年（昭和18年）：東京都制により、東京都王子区王子町となる。
1947年（昭和22年）：王子区が滝野川区と合併し、東京都北区王子町となる。
1956年（昭和31年）：講和条約締結記念による町名地番整理事業が行われ、王子町全域より、王子本町一丁目～三丁目を新設。
1966年（昭和41年）：住居表示施行。王子本町一丁目～三丁目の全域、下十条町の一部より、北区王子本町一丁目～三丁目を新設。
1968年（昭和43年）：王子野戦病院設置反対を要求するデモが激化し、投石により王子本町派出所や民家に被害。

世帯数と人口

2023年1月1日現在、王子本町の世帯数と人口は以下の通りです。詳細な数値は東京都の発表資料をご確認ください。

（具体的な数値は割愛します）

学区

王子本町にお住まいの方が区立小・中学校に通う場合の学区は、以下の通りです（2023年10月時点）。

（学区の詳細は割愛します）

事業所

2021年時点の経済センサス調査によると、王子本町の事業所数と従業員数は以下の通りです。

（事業所数と従業員数の詳細は割愛します）

主要施設

王子本町には、以下のような施設があります。

北区役所
王子本町保育園
北区立王子第二小学校
順天中学校・高等学校
中央工学校
王子地域包括支援センター
音無親水公園：「日本の都市公園100選」にも選ばれている公園です。
王子神社
願徳寺：真宗大谷派の仏教寺院
北区新聞社

交通

道路：東京都道455号本郷赤羽線（本郷通り）
郵便番号：114-0022（集配局：王子郵便局）

まとめ

王子本町は、行政と生活が調和した、歴史と自然が豊かな地域です。北区の中心地としての役割を担いつつ、住民にとっては住みやすい環境が整っています。音無親水公園のような憩いの場があるのも魅力の一つです。

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