王子町 (名古屋市)

王子町（おうじちょう・おおじちょう）とは

王子町は、かつて愛知県名古屋市中区に存在した町名です。1丁目から3丁目までがありましたが、1977年（昭和52年）に中区新栄二丁目・新栄三丁目に編入され、その歴史を閉じました。読み方は「おうじちょう」と「おおじちょう」の2通りがありました。

地理

王子町は、中区の東部に位置し、以下の町と隣接していました。

東：下奥田町、塚越町
西：青木町、西塚町
南：東陽町11丁目
北：東田町4丁目、菊里町

これらの町に囲まれた、比較的狭い範囲の地域でした。

歴史

王子町の歴史は、1947年（昭和22年）5月1日に始まります。中区の奥田町、下奥田町、塚越町、西塚町のそれぞれ一部が統合され、新たに王子町として成立しました。町名の由来は、地域に鎮座する八王子神社から取られています。そして、約30年の歴史を経て、1977年（昭和52年）10月23日に住居表示の実施に伴い、新栄二丁目、新栄三丁目に編入され、消滅しました。

学区

王子町は、以下の学区に属していました。

高等学校：尾張学区
中学校：名古屋市立白山中学校
小学校：名古屋市立王子小学校（当時）

王子小学校は、地域住民の教育を担う重要な施設でした。

人口

王子町の人口推移については、国勢調査のデータに基づいた記録が残っています。しかし、ここでは具体的な数値は割愛します。

施設

王子町には、以下の施設がありました。

名古屋市立王子小学校

王子小学校は、地域の子どもたちの教育の場として重要な役割を果たしていました。

参考文献

王子町に関する情報は、以下の文献に詳しい記述があります。

名古屋市総務局企画室統計課 編『昭和31年版 名古屋市統計年鑑』名古屋市、1957年。
名古屋市総務局企画部統計課 編『昭和41年版 名古屋市統計年鑑』名古屋市、1967年。
福岡清彦『中区の町名』名古屋市中区役所、1976年。
名古屋市総務局統計課 編『昭和51年版 名古屋市統計年鑑』名古屋市、1977年。
「角川日本地名大辞典」編纂委員会 編『角川日本地名大辞典 23 愛知県』角川書店、1989年。ISBN 4-04-001230-5。
名古屋市計画局 編『なごやの町名』名古屋市計画局、1992年。

これらの文献は、王子町の歴史や地理を研究する上で貴重な資料となります。

関連項目

* 名古屋市の地名


王子町は、短い期間ではありましたが、名古屋市中区の歴史の一部として確かに存在していました。その名前は、地域の神社に由来し、地域住民の生活と密接に結びついていました。現在では、新栄の一部としてその名残をとどめるのみですが、この文章を通じて、その存在を記憶に留めていただければ幸いです。

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