王授榮

王 授榮

王 授榮（ワン・スヨク、1993年5月11日生まれ）は、韓国に生まれ、日本でラグビー選手として活動した人物です。身長178cm、体重91kgという強靭な体格を持ち、主にセンター（CTB）のポジションでその才能を発揮しました。「ワング」という愛称でも知られています。また、彼の兄である王 鏡聞氏もラグビー選手として知られ、現在はコベルコ神戸スティーラーズに所属しています。

ラグビーキャリアの始まり

王氏がラグビーというスポーツに出会ったのは13歳の時です。その情熱は三重県の朝明高校へと彼を導き、高校ラグビーの舞台で技を磨きました。卒業後、彼のキャリアは新たな段階へと進みます。

プロフェッショナルとしての歩み

2014年、王氏は九州を拠点とする宗像サニックスブルースに加入し、プロフェッショナルとしての第一歩を踏み出しました。チームの一員としてトレーニングを積み重ね、公式戦デビューの機会を待ちます。その瞬間は2015年9月6日、トップキュウシュウAのリーグ戦で訪れました。新日鉄住金八幡との試合に先発出場し、日本の公式戦の舞台に初めて立ちました。以来、宗像サニックスブルースの中心選手として、センターラインでチームを支え、攻守にわたり貢献を続けました。センターというポジションは、攻撃では突破口を開き、防御では最後の砦となる重要な役割を担います。王氏はその役割を全うし、チームの勝利に貢献すべく日々努力を重ねました。

現役引退と第二の人生

しかし、2022年に所属する宗像サニックスブルースが活動休止するという大きな転換期を迎えます。これに伴い、王氏は現役ラグビー選手としてのキャリアに区切りをつけることを決断しました。長年にわたり培ったスポーツマンシップと、新たな挑戦への意欲を胸に、彼は第二の人生を歩み始めます。

ラグビーのフィールドを離れた後、王氏が選んだ道は飲食業界でした。2022年8月、ラグビー選手として活躍した地である福岡県宗像市で、彼は韓国チキンを専門とする自身の店をオープンさせました。現在は、経営者として、また時には厨房やホールに立つ従業員として、日々の運営に尽力しています。現役時代とは異なるフィールドで、地域社会に根差し、新たな形で貢献を続けています。

王 授榮氏は、ラグビー選手として情熱を燃やし、チームメイトと共に汗を流した日々を経て、現在は地域に愛される店を目指して奮闘しています。その多才なキャリアは、多くの人々に勇気とインスピレーションを与えています。

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