珍島

珍島（チンド）とは

珍島（チンド、朝: 진도）は、朝鮮半島西南端付近に位置する島で、韓国では済州島、巨済島に次いで3番目に大きな島です。全羅南道珍島郡に属し、約3万2500人が暮らしています。郡名と同じ名の主島を特に区別する場合、体島（チェド）とも呼ばれます。

地理

島の最高峰は東部にある尖察山（チョムチャルサン、485m）です。東部と西部から南部にかけて山地が広がり、南部の山塊から流れ出る川によって中北部が開けた地形となっています。主な山には、尖察山のほか徳神山、奇岩で知られる金骨山、智力山、女貴山などがあります。

島の歴史的な中心であり、現在も郡庁が置かれている城内里は島の中央部に位置します。東海岸の回洞では、珍しい海割れ現象が見られます。本土との間には珍島大橋が架けられており、道路で繋がっています。

歴史

珍島はかつて思想犯の流刑地であり、当時の史跡が残されています。高麗時代には三別抄がモンゴルに抗戦し、1597年には鳴梁海峡で鳴梁海戦が行われました。1973年には、木浦から珍島へ向かっていた連絡船が沈没する事故も発生しています。

気候

年平均気温は13度と温暖な気候です。

観光

珍島といえば、毎年4、5月頃の大潮の時期に現れる「神秘の海割れ」が有名です。珍島と南東沖の茅島との間約2kmの海に道が現れ、陸続きになる珍しい現象で、国内外から多くの観光客が訪れます。潮が引くのを待って、大勢の人々が茅島を目指して道を歩く光景は圧巻です。

島の南端にある南桃石城は、多島海海上国立公園に指定されており、美しい自然景観を楽しむことができます。

関連項目

大韓民国の島の一覧
珍島郡
珍島犬
珍島物語（天童よしみ）

外部リンク

珍島郡公式サイト（日本語）
珍島文化院 （朝鮮語）

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