珖子女王

珖子女王（こうこじょおう）

珖子女王は、1913年（大正2年）12月5日に誕生し、1918年（大正7年）6月27日に薨去された、大正時代の日本の皇族です。

生涯

珖子女王は、久邇宮家の多嘉王と同妃静子の第二女子として誕生しました。誕生から6日後の12月11日に「珖子」と命名されています。

1918年（大正7年）6月17日の夕食後、突然嘔吐し、当初は胃腸炎と診断されました。一時的に症状は改善に向かいましたが、6月24日に再び嘔吐し、浮腫が現れたため、腎臓炎を併発していることが判明しました。その後、容体は回復することなく、尿毒症の症状が顕著となり、6月27日午後1時45分に危篤状態に陥り、午後3時40分に薨去されました。

満4歳（数え年6歳）という短い生涯であり、兄宮である賀彦王が薨去されてから、わずか9日後の出来事でした。

同年7月3日、京都市下京区今熊野町（現在の京都市東山区）にある墓地（元法安寺跡）において、珖子女王の葬儀が執り行われました。

血縁

父：多嘉王（久邇宮家）
母：多嘉王妃静子（水無瀬忠輔子爵の長女）
兄弟：
発子女王
珖子女王
賀彦王
二条恭仁子
宇治家彦（家彦王）
梨本徳彦（徳彦王）

珖子女王は、短い生涯の中で、皇族としての責務を果たすことはありませんでしたが、その若すぎる死は、当時の人々に深い悲しみを与えたと伝えられています。

系譜

久邇宮家*

脚注

注釈

出典

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