現代モービス

現代モービス株式会社について

現代モービス（HYUNDAI MOBIS Co., Ltd.）は、韓国ソウル特別市に本社を構える、現代自動車グループの主要な自動車部品メーカーです。自動車部品の専門企業として、その技術力と製品開発力は世界的に評価されています。

主な製品と事業

現代モービスは、多岐にわたる自動車部品の開発・製造を手掛けています。主な製品と事業は以下の通りです。

エアバッグシステム: 事故発生時の乗員保護に不可欠なエアバッグシステムを開発しています。
ランプ: 車両の安全性とデザイン性を高めるランプ類を製造しています。
ABSシステム: ブレーキ時の車輪ロックを防ぎ、安全な走行をサポートするABS（アンチロック・ブレーキ・システム）を開発しています。
ステアリングシステム: 運転者の操作を正確に伝えるステアリングシステムを提供しています。
マルチメディアシステム: 車内エンターテイメントと情報提供を行うマルチメディアシステムを開発しています。
先進運転支援システム (ADAS):
LDWS（車線逸脱警報システム）: 車線からの逸脱を警告し、安全運転を支援します。
LKAS（車線維持支援システム）: 車線内走行を維持し、運転者の負担を軽減します。
SCC（スマートクルーズコントロール）： 前の車両との間隔を維持する機能です。
SPAS（スマートパーキングアシストシステム）： スマートフォンと連携して駐車をサポートします。
スマートキー: 利便性の高いスマートキーを提供しています。
駆動モーター: 電気自動車の動力源となる駆動モーターを開発しています。
IPM（統合パワーモジュール）: バッテリー、インバーター、コンバーターを統合したモジュールです。
モジュール製品:
シャーシモジュール: 車体の基本構造を構成するシャーシモジュールを提供しています。
運転席モジュール: 運転席周辺の各種部品を統合したモジュールです。
フロントエンドモジュール: 車両前部の部品を統合したモジュールです。
ホイール: 車両の足回りを構成するホイールを製造しています。

主要事業所

本社: ソウル特別市江南区テヘラン路293 International Tower
技術研究所: 京畿道龍仁市器興区麻北洞80-10
義王研究所: 京畿道義王市三洞460-30

沿革

現代モービスの歴史は、1977年に設立された現代精工に遡ります。当初は自動車部品事業のほか、鋳造やコンテナ事業も手掛けていました。以下に主な沿革をまとめます。

1977年: 現代精工が設立（自動車部品事業、鋳造/バルブ事業、コンテナ事業を担当）。
1979年: 特装車事業に進出。
1982年: ヨット事業、水処理プラントなどの環境事業に進出。
1983年: 船舶の解体などのリソースの再生事業に進出。コンテナ部門で世界1位の生産メーカーとなる。
1985年: 現代自動車の吸収合併により、鉄道車両事業や軍需事業に進出。
1986年: 韓国型ディーゼル電気機関車を生産。
1987年: 馬北里技術研究所が新築開館。
1989年: 航空事業に進出。
1991年: 磁気浮上列車を開発。四輪駆動車ギャロッパーを発売。
1993年: ソウル地下鉄4号線新型電車（4000系）を製造。
1994年: 航空事業部門が現代宇宙航空（株）に移管。
1995年: 多目的乗用車サンタモ生産工場が竣工。
1996年: サンタモの生産を開始。
1999年: 現代精工の鉄道車両部門が韓国鉄道車両（現：現代ロテム）に、四輪駆動乗用車部門と工作機械部門が現代自動車に移管。
2000年: 現代精工から現代モービスに社名変更。
2001年: 蔚山モービスオートモンスのプロバスケットボールチームが発足。
2002年: 江蘇省モービス竣工。日本支店を東京都に開設。
2003年: 梨花モジュール（株）を吸収合併。北京のモジュール工場が竣工。
2005年: 駅三洞に社屋を移転。牙山物流センターが竣工。
2006年: 米国オハイオモジュール工場（DXCモジュール工場）が竣工。
2007年: カスコ合併、昌原工場を新設。モービス30周年。
2008年: 品質研究所を設立。ハイブリッド中核部品事業に進出。商用車用ブレーキシステムを開発。
2009年: 現代オートネットを吸収合併。クライスラーからシャーシモジュールを受注。
2010年: LG化学とバッテリー技術の合弁会社を設立。
2024年: 現代自動車の中国・重慶工場売却に伴い、現代モービスの重慶工場も売却方針。

主要関係会社

国内グループ企業:
現代自動車
KIA

外部リンク

現代モービス株式会社

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