現代中央党

現代中央党（SMC）とは

現代中央党（げんだいちゅうおうとう、スロベニア語：Stranka modernega centra、SMC）は、かつてスロベニアに存在した政党です。元首相のミロ・ツェラルが長らく党首を務めました。

歴史

2014年6月2日、ミロ・ツェラルの党（Stranka Mira Cerarja、SMC）として設立されました。これは、当時の首相アレンカ・ブラトゥシェクの辞任がきっかけでした。設立から6週間後の議会選挙で、34.6%の得票率で最多の36議席を獲得し、ミロ・ツェラルが首相に就任しました。

2014年9月18日には、ツェラル内閣が発足し、SMCはスロベニア年金受給者の民主党（DeSUS）と社会民主党（SD）との連立政権を主導しました。同年11月21日には、欧州自由民主同盟（ALDE）の正会員として認められました。

2015年3月7日の党大会で、党名が現代中央党に変更されました。

2018年の総選挙では、前回の大勝から一転し、得票率9.8%で10議席の獲得に留まりました。その後、党幹部会でミラン・ブルグレズが除名処分を受けました。ブルグレズは、この処分は自身が党の決定に反対したことや、右派のスロベニア民主党との提携に異議を唱えたためだと主張しました。また、国会議長への再選を狙っているという観測が浮上したことが、ツェラルを激怒させたと述べました。ツェラル政権時代、両者は政府の政策を巡って対立し、ツェラルがブルグレズに辞任を求めることもありました。2019年の党大会では、ズドラヴコ・ポチヴァルシェクが後任の党首に選出されました。

2020年にヤネス・ヤンシャを首班とする内閣が発足すると連立入りしましたが、これに対してツェラルは、党が結党時の価値観を追求しなくなったとして離党し、他の党員にも追随を呼びかけました。

2021年12月4日、国会に議席を有しない経済活動党と合流し、新党「コンクレトノ」を設立しました。これにより、欧州自由民主改革党における会員資格も失いました。

現代中央党は、短期間でスロベニアの政治において重要な役割を果たしましたが、最終的には他の政党との合流によりその歴史を終えました。

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