ミロ・ツェラル

ミロスラフ・ツェラル（ミロ・ツェラル）

ミロスラフ・ツェラル（通称：ミロ・ツェラル）は、1963年8月25日生まれのスロベニアの法律家、政治家です。2014年から2018年までスロベニアの首相を務めました。

人物

政治とは直接関わりのない分野でキャリアを積んでいましたが、2014年に首相に就任した時点では政治経験は比較的浅かった人物です。中道政党である現代中央党（SMC、旧ミロ・ツェラル党）を2020年まで率いました。

父親はオリンピックの体操競技で金メダルを獲得した法律家のミロスラフ・ツェラル、母親は元法務大臣で検事総長も務めたズデンカ・ツェラルという、法曹一家に育ちました。

経歴

リュブリャナ大学法学部で教鞭を執る傍ら、国民議会の法務顧問も務めました。

2014年5月、アレンカ・ブラトゥシェク政権が総辞職した後、ツェラルは国政への進出を表明。同年6月2日には、自らが率いる新党としてミロ・ツェラル党（SMC）を創立しました。その直後の7月に行われた総選挙で、ミロ・ツェラル党は90議席中36議席を獲得する躍進を見せ、ツェラルは首相に指名されました。ミロ・ツェラル党は、2015年3月7日に現代中央党 (SMC)へと党名を変更しています。

2017年9月には、コペル-ディヴァーチャ間第2鉄道の建設をめぐる国民投票を実施。ツェラルの主張通り賛成多数で承認されました。しかし、2018年3月14日に最高裁判所がこの国民投票を無効と判断したため、ツェラルは抗議の意味を込めて同日中に首相を辞任すると発表しました。

2018年6月3日の総選挙では、反移民を強く訴えるヤネス・ヤンシャ元首相率いる中道右派・民主党が25議席を獲得し、第1党となりました。しかし、新首相の選出は難航し、最終的にはツェラルの現代中央党も含む中道左派連合が、コメディアン出身でカムニーク市長のマリヤン・シャレツを新たな首相として擁立。同年8月に議会で選出されました。ツェラルは2018年9月13日に首相を退任しました。

ミロ・ツェラル　スロベニア共和国首相略歴 (外務省)

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