球磨村

熊本県球磨村：自然と歴史が織りなす魅力

熊本県の南部、球磨郡に位置する球磨村は、豊かな自然と歴史に彩られた村です。熊本市から南へ約70キロメートル、山々に囲まれた静かな環境が広がっています。村域の約9割を占める山林と、村内を東西に流れる球磨川が織りなす景観は、訪れる人を魅了します。

地理と歴史

球磨村は、国見山（標高969メートル）などの山々に囲まれ、球磨川が豊かな水資源をもたらしています。かつては一勝地村、神瀬村、渡村の3つの村が独立していましたが、1954年（昭和29年）の合併により、現在の球磨村が誕生しました。以来、幾多の困難を乗り越え、地域住民が一体となって発展を続けてきました。

しかし、球磨村の歴史は、自然災害との闘いでもあります。1965年（昭和40年）の集中豪雨、そして2020年（令和2年）の令和2年7月豪雨では甚大な被害を受けました。特に令和2年7月豪雨では、村の人口が大きく減少するなど、深刻な打撃を受けました。それでも、村は復興に向けて、着実に歩みを進めています。

人と文化

2020年10月時点の国勢調査では、人口は2,438人。5年前と比較すると34.07%減少し、全国の市町[[村]]で最大の減少率となりました。これは令和2年7月豪雨の影響によるものです。しかし、球磨村には、災害を乗り越えようと懸命に生きる人々がいます。

球磨村には、義務教育学校である「球磨清流学園」があり、子どもたちの教育を支えています。また、村長である松谷浩一氏をはじめ、地域を盛り上げようと尽力する人々の姿があります。

交通と観光

球磨村へのアクセスは、最寄りの空港である鹿児島空港からとなります。鉄道はJR九州肥薩線が通っていますが、令和2年7月豪雨の影響で村内全区間が不通となっています。代行タクシーは運行されていますが、本数は限られています。路線バスは産交バスが村内で1路線を運行しており、村内を移動する手段となっています。道路は国道219号、熊本県道15号人吉水俣線、熊本県道27号芦北球磨線が通っていますが、高速道路はありません。最寄りのインターチェンジは九州自動車道人吉IC、南九州自動車道芦北ICです。

観光スポットとしては、総延長4800メートルを誇る球泉洞、森林に関する展示品がある球泉洞森林館（エジソンミュージアム）、日本三大急流の一つである球磨川下りなどが有名です。その他にも、神瀬石灰洞窟・熊野座神社、柴立姫神社など、歴史と自然が融合した観光スポットがあります。

未来へ

球磨村は、自然災害からの復興、人口減少といった課題に直面していますが、美しい自然と歴史、文化を守りながら、未来へ向けて歩みを進めています。球磨村を訪れ、その魅力に触れてみてください。

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