琉球民謡協会

琉球民謡協会の概要

琉球民謡協会（りゅうきゅうみんようきょうかい）は、沖縄県を拠点とし、琉球民謡を研鑽、普及、発展、保存するために設立された代表的な組織です。この協会は1957年に前川朝昭を中心に設立され、当時の沖縄で民謡の整理団体を形成する動きがあったものの、実際には組織化が難航していました。そのため、1963年に再編が行われ、川平朝申が初代会長に就任しました。共同で働いたメンバーには前川朝昭や嘉手苅林昌、小浜守栄、津波恒徳、喜納昌永、山内昌徳、登川誠仁などがいます。

登川誠仁は、執行部の中で最年少での参加でした。その後2代目会長に川田松夫が就任し、知名定繁や小浜守栄が副会長となりました。事務局長には喜屋武繁雄が選ばれました。登川誠仁は、のちに会長として14年間の長期在任を果たし、その後名誉会長の地位に就きました。

民謡の流派と支部

協会の設立以前、民謡は流派がなかったが、この運営団体の設立を契機に、様々な流派の創設が促されました。沖縄では、協会の支部は「研究所」として知られています。現在、沖縄を中心に日本各地に支部を展開しており、さらにハワイやロサンゼルス、ブラジル、ペルー、アルゼンチンなどにも支部を持ち、会員数は約2,000人に達します。

特に2016年4月17日には、琉球民謡協会北米支部がロサンゼルス近郊のガーディナ仏教会で演奏会を開催し、広範な年齢層の方々が民謡を楽しむための場を提供しました。これにより、民謡の存在は国境を越えて広がっていきました。

役員体制の変遷

2019年3月24日の総会では、新役員体制が承認され、4月1日から宮良康正が新会長に、仲宗根充が理事長に、伊波昭が副会長に、仲宗根巴津美が事務局長に、そして中山美幸が書記、香取美恵子が会計に就任しました。前会長の上原政雄は、その長年の業績に対して名誉会長の称号を授与されました。

主催行事

協会では定期的に様々な行事が行われています。特に「民謡コンクール」や「民謡藝術祭」が注目されます。これらのイベントでは琉球民謡協会の入賞者が初舞台を披露し、毎年沖縄テレビで放送される旧盆特別番組としてもお馴染みです。また、沖縄の民謡教師・師範を認定するための免許試験が毎年11月または12月に開催されています。

その他にも、各支部で地域の文化行事や施設訪問、会員の独自リサイタルなど、多彩な活動が展開されています。このような努力を通じて、琉球民謡は後世に受け継がれ、進化し続けているのです。

まとめ

琉球民謡協会は、沖縄の文化遺産を守りながら新しい世代に伝えるために、日々活動を続けています。民謡は地域の人々の生活の一部であり、それを支えるこの協会の役割は非常に重要です。各地での演奏やイベントを通じて、民謡の魅力を広げる姿勢は、今後も多くの人々に愛されることでしょう。

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