琴塚駅

琴塚駅について

琴塚駅（ことづかえき）は、岐阜県岐阜市琴塚1丁目にあった名古屋鉄道美濃町線の駅です。この駅は、岐阜市の歴史の一環として、多くの人々に利用され、地域移動の重要な役割を果たしていました。

歴史

琴塚駅は、美濃町線が当初美濃電気軌道の路線として開通した1911年（明治44年）から、長い間利用されてきました。開業日は1911年の2月11日で、美濃電気軌道の神田町駅（後の岐阜柳ヶ瀬駅）と上有知駅（のちの美濃駅）間の開通と同時に設置されました。

その後、1930年（昭和5年）8月20日には、美濃電気軌道が名古屋鉄道に合併され、琴塚駅もこの新しい鉄道会社の一部として運営されることとなりました。名古屋鉄道は、後に名岐鉄道に改称され、また1935年から名古屋鉄道として再改称されました。

しかし、2005年（平成17年）4月1日、長らく地域の交通を支えてきた美濃町線は廃止され、琴塚駅も同時に廃駅となりました。

駅構造

琴塚駅は無人駅で、単式1面1線のホームを持っていました。当駅の特徴的な点は、かつては集落の一部として存在していたにも関わらず、南側を通る国道156号の拡幅工事により住居が立ち退き、駅周辺の環境が変わってしまったことです。

そのため、駅のホームと国道の歩道は、柵で区切られつつも同一平面上に位置していました。また、美濃町線は当駅から日野橋駅方面へ、左側へ大きくカーブしながら北に進んでいきました。2023年の時点でも、周囲の道路整備は進んでおらず、駅ホームの跡が残り続けています。

駅周辺

琴塚駅の周囲には、琴塚古墳や国道156号があります。また、岐阜バスの琴塚バス停も近くに存在しており、地域の公共交通機関の一部として機能していました。琴塚駅は、これらの交通機関とともに地域の交通の要所として利用されていました。

隣の駅

名古屋鉄道美濃町線の隣接駅として、野一色駅と日野橋駅がありました。これらの駅との連絡も、琴塚駅利用者にとって大きな利便性を提供していました。

終わりに

琴塚駅は、その歴史や地域における重要性から、地域住民にとって思い出深い場所となっています。現在は廃駅となったものの、駅跡は今でもその名残をとどめており、過去の鉄道文化を知る手がかりとなっています。

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