瑞現寺

瑞現寺（ずいげんじ）

岐阜県恵那市武並町竹折に位置する瑞現寺は、銀松山と号する曹洞宗の寺院です。本尊は釈迦如来で、恵那三十三観音霊場の二十六番札所としても知られています。

歴史

寺伝によると、瑞現寺の起源は嘉吉2年（1442年）に平僧の真道達源が創建した庵寺に遡ります。一説には、寺の前身は洞地内の寺畑にあり、長福寺と称していたとも言われますが、詳しい記録は残っていません。

寛永3年（1626年）に火災で焼失しましたが、寛永18年（1641年）に青山玄秀和尚によって再建されました。その後、明暦元年（1655年）には、大林寺（中津川市）の徳外玄隆を迎え、瑞現寺が開山され、青山玄秀は二世となりました。

元禄14年（1701年）には、三世の風山理真の代に梵鐘が鋳造されました。しかし、明治9年（1876年）に再び火災に見舞われ、伽藍が焼失。その後、明治13年（1880年）から3年の歳月をかけて各堂宇が再建されました。

昭和17年（1942年）には、梵鐘が戦時供出により失われましたが、昭和55年（1980年）には大禅英明によって全伽藍が増改築され、現在に至っています。

境内と関連施設

瑞現寺が管轄する堂宇として、上野の弘法堂・観音堂、美濃の観音堂、中切の庚申堂、宿の弘法堂があります。これらの堂宇は、地域の人々の信仰を支える重要な役割を果たしています。

関連寺院

瑞現寺と関係の深い寺院として、以下の寺院が挙げられます。

大林寺 (中津川市)
高安寺 (恵那市)

参考文献

『武並町史』　武並町史編纂委員会　平成5年
『恵那市史　 通史編　第2巻』　1989年
* 『恵那郡史』　恵那郡教育会　1926年

これらの資料は、瑞現寺の歴史や文化をより深く理解する上で貴重な情報源となっています。

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