甘露樹

甘露樹（あまづゆ たつき）

甘露樹は、日本のゲームクリエイターおよびイラストレーターで、株式会社アクアプラスに所属するアダルトゲームブランドLeafの東京開発室に勤めています。埼玉県出身で、独自の画風とストーリーテリングセンスで多くのファンを魅了しています。

略歴

彼は1990年代中頃、有限会社アイデス（後のF&C）に入社後、カクテル・ソフトに移籍し、いくつかのプロジェクトでグラフィッカーとして活躍しました。1996年には『Pia♥キャロットへようこそ!!』でメイン原画に選ばれ、翌年には続編が大ヒットを記録。この成功が彼の名を一躍有名にしましたが、同年彼はアイデスを退社します。

1998年、アクアプラスに加わり、Leaf東京開発室の設立メンバーとなりました。1999年には旗揚げ作『こみっくパーティー』が大ヒットし、2002年には『うたわれるもの』で初めての単独原画担当を果たします。特に2004年の『ToHeart2』は彼のキャリアの中でも重要な作品の一つで、同作の18禁版『ToHeart2 XRATED』も続くヒットを記録します。

プロジェクトと作品

2016年、甘露樹は「Cut a Dash!!」サークルの一環として同人誌『16bitセンセーション』のイラスト担当をし、2020年にはこのプロジェクトが商業誌として出版され、さらに2023年にはテレビアニメ化も果たしました。彼の作品は、ただのゲームに留まらず、アニメや書籍にまで広がりを見せています。

人物・エピソード

甘露樹は「かんろじゅ」というハンドル名を持ち、愛称としては「甘さま」と呼ばれることもあります。彼は自身がクリエイターとして成功する以前からの熱心なプレイヤーであり、特に声優に対する情熱が強く、『ときめきメモリアル』のためにPCエンジンを購入するほどでした。彼は好きな声優を追いかけ、作品に自らが影響を受けたキャラクターを起用することにこだわってきました。

彼の作品における影響についても言及したいところです。例えば、彼が画風に影響を受けたキャラクターには『あすか120%』の七瀬葵が含まれ、これにより彼のスタイルが形成されていったとされています。また、彼の好きなキャラクターには『ロックマンDASHシリーズ』のトロン・ボーンや『プリンセスクラウン』のグラドリエルがあり、これらのキャラクターは彼の同人誌でも頻繁に描かれています。

交友関係

甘露樹は、なかむらたけしを「師匠」と呼ぶ一方で、みつみ美里とは長年にわたり強いパートナーシップを築いてきました。二人はアダルトゲーム業界でも非常に成功したコンビとして知られ、共同制作した作品は高い評価を受けています。さらに、彼の同人サークル『Blazer-One』を通じて、多くの作品を世に送り出し、コミックマーケットなどで活発に活動しています。

主な職歴

• - カクテル・ソフト（IDES→F&C）在籍時

- Pia♥キャロットへようこそ!!
- Pia♥キャロットへようこそ!!2

• - Leaf（アクアプラス）在籍時

- こみっくパーティー
- うたわれるもの
- ToHeart2

最後に

甘露樹のキャリアは、アダルトゲームから一般ゲームまで幅広く、数々のヒット作品を通じて、ゲーム業界に大きな影響を与えてきました。彼は今もなお、新たな挑戦を続けており、これからの動向から目が離せません。彼の作品は、彼の情熱と才能を反映したものとして、多くのファンに愛され続けています。

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