生駒市立桜ヶ丘小学校

生駒市立桜ヶ丘小学校（いこましりつさくらがおかしょうがっこう）は、奈良県生駒市の桜ケ丘地区に位置する公立小学校です。地域の発展に伴う児童数の増加に対応するため、1981年（昭和56年）に開校しました。校区は谷田町、辻町、そして桜ヶ丘地区を含み、卒業生は原則として生駒市立生駒中学校へ進学します。

開校以来、地域に根差した教育を推進しており、中でも吹奏楽活動は学校の大きな特色として知られています。創部以来、数々の大会で優れた成績を収め、その活躍は全国レベルにまで及び、学校の誇りとなっています。

沿革

桜ヶ丘小学校の歴史は、開校に先立つ施設の整備から始まりました。学校の基盤となる本館、体育館、運動場は、開校よりも早い1978年（昭和53年）4月には完成しています。そして、1981年（昭和56年）4月、生駒小学校から谷田・辻地区、生駒台小学校から桜ヶ丘地区を分離する形で、児童数664名、18学級体制で生駒市立桜ヶ丘小学校として正式に開校しました。同年7月には、学校と家庭との連携を深めるための育友会が設立され、最初の総会が開催されました。1982年（昭和57年）5月29日は、この学校の創立記念日として定められています。

開校後の施設拡充も計画的に進められました。1989年（平成元年）3月には中庭に野外ステージが完成し、学校行事などに活用されるようになりました。1993年（平成5年）3月には多目的室が設けられ、多様な学習ニーズに対応できる環境が整えられました。また、特別支援教育の推進も早くから行われ、1995年（平成7年）4月には特別支援学級「さくら学級」が開設されています。

国際交流にも積極的に取り組み、1996年（平成8年）10月にはタイ王国からの児童が来校し、交流を深めました。学校の節目の年には記念行事が開催され、1990年（平成2年）11月には創立10周年記念式典が挙行され、記念歌が披露されました。その後も2001年（平成13年）1月には創立20周年記念式典、2010年（平成22年）12月には創立30周年記念事業が行われています。

施設の老朽化対策も適宜実施されており、2004年（平成16年）5月には中庭の改修、2011年（平成23年）8月には校舎の耐震補強工事が完了しました。さらに、2013年（平成25年）4月には施設老朽化対策先導事業が実施されるなど、安全で快適な教育環境の維持に努めています。

吹奏楽の活躍

生駒市立桜ヶ丘小学校は、吹奏楽活動が非常に盛んなことで全国的にも知られています。学校のハーモニックバンドクラブは、これまで数々の権威ある大会で輝かしい成績を収めてきました。

1999年（平成11年）11月には、全日本小学校バンドフェスティバルに出場し、グッドサウンド賞を獲得しました。その後も吹奏楽の活動は活発に続けられ、2002年（平成14年）8月には第2回吹奏楽の祭典に出場しています。特に顕著な成績としては、2011年（平成23年）10月に日本管楽合奏コンクールに出場し、最優秀賞と審査員特別賞をダブル受賞したことが挙げられます。さらに、2019年（令和元年）11月には全日本小学校バンドフェスティバルで金賞を受賞するなど、長年にわたり高いレベルでの演奏活動を維持しています。

そして、近年では2022年（令和4年）に、楽曲「斐伊川に流るるクシナダ姫の涙」の演奏で全国大会において金賞を受賞し、さらに文部科学大臣賞も獲得するという快挙を成し遂げました。これらの実績は、児童たちの音楽への情熱と日々の努力、そして指導陣の熱意の結晶であり、学校の大きな誇りとなっています。

所在地と周辺環境

学校の所在地は、奈良県生駒市桜ケ丘7番15号です。アクセスとしては、近畿日本鉄道（近鉄）の生駒駅または東生駒駅が利用可能です。駅からはバスや徒歩でのアクセスとなります。

学校敷地の周辺は、閑静な住宅街が広がっています。敷地に隣接して生駒市立生駒幼稚園があり、さらに生駒市道を挟んですぐの場所には公民館桜ヶ丘分館が位置しており、地域の教育・文化施設が集まる一角となっています。また、主要な交通路である奈良県道8号大阪生駒線も近くを通っています。

桜ヶ丘小学校は、生駒市内外の複数の小学校と校区が隣接しています。主な隣接校には、生駒市立生駒台小学校、生駒市立俵口小学校、生駒市立生駒小学校、生駒市立生駒東小学校に加え、奈良市内の奈良市立富雄第三小学校、奈良市立鳥見小学校、奈良市立二名小学校があります。

緑豊かな環境の中で、地域とのつながりを大切にしながら、教育活動を展開している小学校です。特に吹奏楽における全国レベルの活躍は、学校の知名度を高め、児童たちの自信と誇りに繋がっています。

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