奈良市立富雄第三小学校

奈良市立富雄第三小学校

奈良市立富雄第三小学校（ならしりつ とみおだいさんしょうがっこう）は、奈良県奈良市帝塚山南二丁目に所在する公立小学校です。地域社会では「富三（とみさん）」の愛称で広く親しまれています。本校は、昭和51年（1976年）4月1日、当時の奈良市立富雄北小学校および奈良市立富雄南小学校の通学区域の一部を再編・統合する形で開校しました。これは、地域の人口増加に伴う教育需要に応えるための措置であり、新たな教育拠点としての歩みをここから始めています。

沿革

本校の歴史は、開校から間もない1977年3月3日に挙行された開校記念式典を機に、その基礎を固めました。この日は後に学校の創立記念日として正式に定められ、今日に至るまで学校の誕生日として祝われています。開校から数年を経た1979年2月2日には、学校の精神を歌い継ぐ校歌が制定され、子どもたちの希望に満ちた歌声が校内に響き渡るようになりました。

学校はその後も着実に発展を遂げ、様々な節目を迎えました。開校10周年は1986年3月1日に、開校20周年は1996年3月2日に、そして開校30周年は2007年3月3日に、それぞれ記念式典が執り行われました。これらの周年行事は、学校の歴史を振り返り、地域との絆を深め、未来への新たな一歩を踏み出すための重要な機会となりました。

また、学校の環境整備も積極的に進められました。1987年1月8日には、学校の象徴である校旗が完成し、その威容が披露されました。翌年の1988年2月4日には、子どもたちの健全な育成を願う学校の理念を示す校訓を刻んだ石碑（校訓碑）が完成し、敷地内に設置されました。自然との共生を学ぶ場として、2003年3月10日にはビオトープが完成。子どもたちが身近な自然に触れ、生態系への理解を深める貴重な空間が創出されました。

近年における本校の大きな変革は、小中一貫教育の導入です。2009年4月1日、奈良市における小中一貫教育のパイロット校に指定されたことを受け、その準備が進められました。教育連携を強化するため、施設の一体化が図られることとなり、2010年12月27日には中学校新校舎の建設が着工されました。そして2011年4月1日、ついに小中一貫校として新たなスタートを切り、奈良市立富雄第三中学校を同じ敷地内に併設する形態へと移行しました。小中一貫校としての開校を祝う記念式典は、2011年4月24日に改めて挙行されました。中学校の整備も進み、2012年3月には中学校の校旗が完成。小学校・中学校一体となった教育環境の完成を記念する竣工記念式典は、2012年4月28日に執り行われました。これにより、9年間の連続した教育を見据えた、より連携の強い教育体制が確立されています。

周辺環境と通学区域

本校は、教育施設が集積するエリアに位置しており、特に富雄第三幼稚園が近隣にあります。これは、地域の子どもたちが幼少期から小学校、そして中学校へと、同じ学び舎やその周辺環境で育つことのできる、連続性のある環境を形成しています。

本校の通学区域は広範にわたり、多くの小学校の区域と隣接しています。奈良市内では、奈良市立富雄南小学校、奈良市立三碓小学校、奈良市立鳥見小学校といった学校と隣り合っています。さらに、市境を越えて、生駒市の生駒市立桜ヶ丘小学校、生駒市立生駒東小学校、生駒市立壱分小学校、生駒市立生駒南小学校、そして大和郡山市の大和郡山市立矢田小学校とも通学区域が隣接しています。これらの広範な隣接区域は、地域社会の多様性と、学校が連携する潜在的な範囲を示しています。

関連情報

奈良市立富雄第三小学校に関するより詳細な情報や公式な案内については、奈良市教育委員会のウェブサイトに掲載されているプロフィールをご参照ください。また、奈良県内に所在する他の小学校に関する情報は、「奈良県小学校一覧」としてまとめられています。

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