用作公園

用作公園について

用作公園は、大分県豊後大野市朝地町上尾塚に位置する自然豊かな公園です。この公園は、かつて岡藩の家老であった中川平右衛門長伸の別荘地として利用されていた場所を、公園として整備したものです。園内には、北側に心字池、南側に丹字池という2つの美しい池があり、これらを中心に500本を超えるモミジやカエデなどの紅葉樹が植えられています。秋になると、これらの木々が鮮やかに色づき、訪れる人々を魅了する紅葉の名所として知られています。

特に、11月の紅葉シーズンには、週末や祝日を中心にライトアップが行われ、幻想的な風景を楽しむことができます。また、この時期には「もみじ祭り」が開催され、多くの観光客で賑わいます。

歴史

「用作」という名前は、鎌倉時代にこの地の地頭であった大友能郷（大友能直の八男）が所有していた用作田に由来します。大友氏が改易された後、この地は岡藩主中川氏の領地となりました。寛文4年（1664年）には、第3代藩主中川久清が家老の中川平右衛門長伸に別邸地としてこの場所を下賜しました。

中川平右衛門はここに書院造りの屋敷を構え、庭園を整備しました。庭園には、用作田で湧水が多かったことを利用して心字池と丹字池の2つの池が作られ、多くの楓や松が植えられました。この庭園は、岡藩の参勤交代の経路に位置していたため、藩主中川氏が参勤交代の途中にたびたび立ち寄る場所となりました。

また、田能村竹田や頼山陽といった多くの文人墨客もこの地を訪れ、岡藩の玄関、接客所としての役割も果たしました。

アクセス

用作公園へは、JR九州豊肥本線朝地駅から徒歩約30分でアクセスできます。

まとめ

用作公園は、歴史的な背景を持つ美しい庭園と、秋の紅葉が楽しめる魅力的な公園です。春には新緑、夏には涼やかな緑陰、秋には紅葉と、四季折々の自然を満喫することができます。ライトアップされた紅葉は特に見ごたえがあり、多くの観光客が訪れます。豊後大野市を訪れる際には、ぜひ立ち寄ってみてください。

外部リンク

豊後大野市 観光情報～朝地エリア - ウェイバックマシン（2012年1月24日アーカイブ分）

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