田中佑佳

田中 佑佳（たなか ゆうか）

東京都出身のアートディレクター。

来歴

東京都世田谷に生まれ、女子美術大学短期大学部を卒業。学生時代よりフリーランスとして活動を開始し、特殊造形、空間美術、グラフィックデザイン、そしてアートディレクションといった多岐にわたる分野でその才能を発揮してきた。

活動内容と主な業績

田中氏は、音楽、映画、ファッション、出版など、様々なメディアや業界で活躍している。音楽分野では、CDジャケットのデザインやプロモーションビデオ（PV/MV）の美術、アートディレクションなどを手掛けており、舞丹旅、池添ジョージ、34423、たむらぱん、秦基博、bio tolva、北村早樹子、Every Little Thing、IMALU、ウソツキ、絢香といった多様なアーティストの作品に貢献している。

映画においては、美術や衣装、造形美術、さらにはポスターやフライヤーといったグラフィックデザインを担当。園子温監督作品『Make the Last Wish』や、中川究矢監督の『ドグマ96』シリーズ、井土紀州監督の『ふたりのシーズン』、筧昌也監督の『さよなら、キノコ』、吉田浩太監督の『好きでもないくせに』など、数多くの作品に関わっている。また、ゆうばり国際ファンタスティック映画祭の参加作品の宣伝美術も手掛けている。中川究矢監督の『ドグマ96 #2作品「放電」』や『戦慄怪奇ファイル コワすぎ!劇場版・序章【真説・四谷怪談 お岩の呪い】』では出演も果たしている。

空間美術の分野では、アパレルブランドbortsprungt.の展示会や期間限定ショップの内装美術を多数担当。渋谷PARCO、有楽町マルイ、原宿La Foret、新宿マルイ本館など、様々な場所での空間演出を手掛けている。その他、店舗やイベントの空間装飾も行っている。

出版関連では、雑誌における美術やコーナーデザイン、プロップスなどを担当。アスキー・メディアワークスの『森ガールpapier*』や徳間書店の『LARME』といった雑誌に携わっている。

さらに、映像作品のタイトルデザインや、自身のユニットye°での活動、イベントでの空間装飾など、活動は多岐にわたる。

実兄は映像作家の田中佑和であり、共同での作品制作も行っている（映画『青春群青色の夏』で美術を担当）。

このように、田中佑佳氏はアートディレクションを軸としながらも、特殊造形、空間デザイン、グラフィックデザイン、さらには演技に至るまで、幅広い表現領域で精力的に活動を続ける稀有な才能を持つアーティストである。その手掛けた作品は、多方面にわたり強い印象を残している。

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