34423

みよし ふみ（34423）

日本の作曲家、電子音楽家、そしてエレクトロニカ・ミュージシャンとして活動するみよし ふみ、または活動名義の「34423」は、愛媛県出身の音楽家です。彼の生年月日は4月23日。その独創的なサウンドメイキングと、聴く者の心に鮮烈な印象を与える音楽世界で、国内外の注目を集めています。

歩みと音楽性の特徴

愛媛県西予市で育ったみよしは、幼い頃から録音機材や様々な楽器に触れる機会に恵まれました。この経験が、彼が独自の音楽制作を探求する出発点となります。音を作り出すこと、そしてそこから生まれる自由な発想は、彼の生活に深く根差していきました。専門的な知識と技術を習得するため、彼は日本工学院八王子専門学校で学び、音楽制作の基礎を固めました。

みよしの音楽は、硬質でありながらも精密に構築された電子サウンドと、聴く者に強い視覚的イメージを喚起する独特の世界観が特徴です。こうした彼のユニークな音楽表現は、音楽シーンにおいて高い評価を得るきっかけとなりました。彼の才能は国内外で評価され、2013年にはアルバム『Tough and Tender』を発表。この作品は彼の名を世界に知らしめることとなり、正式な世界デビューを果たしました。

デビュー後、彼は活動の幅を広げます。東京都内で開催される大規模な音楽フェスティバルに招かれてパフォーマンスを披露するほか、視覚芸術の分野で活躍するアートディレクターの田中佑佳氏との共同制作など、ジャンルや形式にとらわれない意欲的な創作活動を展開しました。2015年2月には、セカンドアルバムとなる『Masquerade』をリリース。ここでも彼は、自身の音楽性のさらなる深化を見せました。

映像作品への貢献

スタジオでの楽曲制作やライブ活動と並行して、みよしは映像作品の音楽、特に映画音楽の分野でも才能を発揮しています。福田陽平監督によるホラー映画『アイズ』や、田中佑和監督の青春映画『青春群青色の夏』など、様々なジャンルの作品に楽曲を提供してきました。彼の音楽は、作品のムードや登場人物の感情を繊細かつ力強く表現し、物語の世界観をより一層深める重要な要素となっています。これらの劇伴制作を通じて、映像と音響が織りなす表現の可能性を追求しています。

主な活動歴と作品

みよし ふみ（34423）がこれまでに発表または関わった主な作品は以下の通りです。

アルバム

『Tough and Tender』（2013年7月31日）
『Masquerade』（2015年2月11日）

映画音楽

『日蝕』（2013年10月公開、中川究矢監督） - エンディングテーマを担当。
『ウマにまつわるエトセトラ』（2013年12月公開、田中佑和監督） - 作品全体の音楽を手がける。
『文学少女の憂鬱』（2015年5月公開、鈴木太一監督） - 作品全体の音楽を担当。
『アイズ』（2015年6月公開、福田陽平監督） - ホラー映画の音楽を担当。
『青春群青色の夏』（2015年9月公開、田中佑和監督） - 作品全体の音楽を手がける。
『若者よ』（2016年2月公開、鈴木太一監督） - ゆうばり国際ファンタスティック映画祭フォアキャスト部門上映作品の音楽を担当。
『東京ノワール』（2018年8月4日公開、ヤマシタマサ監督） - ゆうばり国際ファンタスティック映画祭オフシアター・コンペディション部門出品作品の音楽を担当。

CM音楽

鳥取県PRCM（2014年8月公開） - 鳥取CMフェスティバルグランプリ受賞作品の音楽を手がける。

その他映像・商業音楽

映画『青春群青色の夏』スピンオフ作品 #1、#2（生沼勇監督） - 関連映像作品の音楽を担当。
ひかりTV 4Kオリジナルドラマ『伝染る物語』三兄弟の家（中川究矢監督） - テレビドラマの音楽を担当。
* JR東日本グループ エキナカ商業施設『エキュート』 - 施設で使用されるサウンドロゴを制作。

エレクトロニカを基盤としつつも、その活動の場を音楽作品の発表にとどめず、映画、CM、アートなど多様な分野に広げ続けるみよし ふみ（34423）は、今後の更なる活躍が期待される音楽家です。

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