俳優、田中俊(たなか しゅん)は、
1975年9月13日に
大阪府堺市で、田中俊信(たなか としのぶ)として生まれました。身長171cm、体重58kg、血液型A型。ロ・ロールに所属しており、特技は空手(弐段)です。
田中俊の
俳優としてのキャリアは、1997年にVシネマ『首領への道 パート5』(石原興監督)への出演からスタートしました。
俳優活動の初期には、舞台を中心に精力的に活動を展開していました。
俳優としての活動の転換点となったのは、
2003年のことです。村橋明郎監督の
映画『赤い靴は〜いてた』に出演したことを機に、
映画への出演機会が増え、活動の主軸が舞台から
映画へと移っていきました。
2005年には、
俳優のボブ鈴木や片山享らと共に映像制作ユニット「Team BAKALA」を結成しました。ここでは、
俳優としてだけでなく、映像作品を自ら作り出す側としても活動しました。
俳優としての重要な出会いとなったのは、
2007年の
室賀厚監督との出会いです。以降、田中俊は室賀監督の作品に数多く出演するようになり、「室賀組」の常連
俳優として知られるようになります。室賀監督との主な仕事には、
映画『キャプテン』(
2007年)、『スーパーカブ』(2008年)、『
湾岸ミッドナイト THE MOVIE』(2009年)、『人生逆転ゲーム』(2010年)、『脱出ゲーム ZERO』(2011年)、自身が主演を務めた『
6月6日』(2013年)、『お元気ですか?』(2016年)などがあります。これらの作品を通じて、彼は個性的な役柄を演じ分け、その演技力を示しました。
映画出演が多い一方で、
テレビドラマやインターネット配信作品にも積極的に参加しています。
テレビドラマでは、初期の『アーバンポリス24
部長刑事』『S・フィールド』でのゲスト出演を経て、『
鉄道むすめ〜Girls be ambitious〜』では八木沢達也役を演じました。その他、『帝王』や『
明日の光をつかめ 2』(金丸義徳検事役)などに出演しています。ウェブドラマや携帯ドラマにも数多くの出演歴があり、『探偵事務所5』『TOY BOX 〜箱の中にあるモノ』『行列のできる恋愛裁判所』『恋する血液型2』などがあります。さらに、NHKの教養番組『知恵泉』では、歴史上の人物である保科正之を演じるなど、活躍の幅を広げています。
舞台への出演も継続しており、1998年には「
スーパー歌舞伎 ヤマトタケル」に出演。2014年には崔洋一監修による「曾根崎心中」で京都南座の舞台に立ち、2015年には五木ひろし特別公演「めおと囃子」で明治座に出演するなど、歴史ある劇場での経験も豊富です。
俳優業以外では、様々な企業のCMや広告にも登場しています。「JANISネット」(
2005年)、「ATGS」(2008年)、「
PiTaPa」(2010年)、「
ヤマハ発動機」(2012年)、「LINE広告」(2014年)、「SUZUKI自動車」(2015年)、そして「Peugeot 体感乗車キャンペーン」(2016年)など、その活躍は多岐にわたります。
また、ナオリュウ氏の楽曲「恋のしっぽ」(
2005年)ではPVに出演しただけでなく、CDジャケットの表紙も飾っています。
このように、田中俊は1997年のデビュー以来、舞台、
映画、テレビ、配信作品、CM、PVなど、幅広いメディアで活動を続ける
俳優です。特に
映画、中でも
室賀厚監督作品における数多くの出演は、彼のキャリアにおける重要な側面を形成しています。特技である空手で培われた集中力や身体性は、彼の演技に深みを与えている要素の一つと言えるでしょう。今後も多方面での活躍が期待される実力派
俳優です。