田中夏木

田中夏木（たなか なつき）は、1934年8月21日に生まれ、2013年6月4日に亡くなった日本の政治家であり、実業家です。大阪府出身で、大阪経済大学経済学部を卒業後、実業界で活躍しました。その後、政治の世界に転身し、四條畷市長として3期10年にわたり市政を担いました。

実業家から政治家へ

大学卒業後、田中氏は1960年に北田鉄工所に入社し、翌年には田中製作所を設立して経営者としての手腕を発揮しました。2000年には一度、四條畷市長選挙への出馬を表明しましたが、健康上の理由で断念しました。しかし、2002年に四條畷市で発生した給食センター新築工事をめぐる汚職事件により、当時の森本稔市長が逮捕されたことを受け、同年7月31日に森本市長が辞職。これにより実施された市長選挙に出馬し、初当選を果たしました。この時、実に30年ぶりの市長交代となり、市政刷新への期待が寄せられました。

四條畷市長としての功績

市長就任後、田中氏は行財政改革を断行し、行政組織のスリム化や財政再建に取り組みました。市民生活の向上を第一に考え、市政運営に尽力しました。2006年の市長選挙では、改革路線を継続することを訴え再選。2010年には3選を果たし、3期目に入りました。しかし、2012年に腰痛が悪化し入院。療養に専念するため、同年11月30日に市長を辞任しました。田中市長の退任後、後継者として後援会幹事長が立候補しましたが、元市議会議長に大差で敗れました。

3度の市長選

2002年の四條畷市長選挙では、元市議や共産党推薦の候補者を破り初当選。次点候補との差は僅か35票でした。2006年の選挙では、元市議や共産党公認の候補者を退け再選。2010年の選挙では、前市議3候補との争いを制し3選を果たしました。この結果からも、市民の田中市政への信頼が厚かったことが伺えます。

その生涯

田中夏木氏は、2013年6月4日に骨盤死腔膿瘍のため78歳で生涯を閉じました。実業家として、そして政治家として、その人生を地域社会の発展に捧げました。田中氏の残した功績は、四條畷市の歴史に深く刻まれています。

市長選挙結果詳細

2002年四條畷市長選挙

執行日: 2002年9月8日
当選: 田中夏木
主な候補者: 扇谷昭、吉村宏一、宮田浩
有権者数: 43,847人
最終投票率: 48.33%

2006年四條畷市長選挙

執行日: 2006年8月27日
当選: 田中夏木
主な候補者: 長畑浩則、重田初江
有権者数: 44,399人
最終投票率: 42.27%

2010年四條畷市長選挙

執行日: 2010年8月29日
当選: 田中夏木
主な候補者: 土井一憲、扇谷昭、長畑浩則
有権者数: 44,567人
* 最終投票率: 47.67%

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