田中洋行

田中 洋行

たなか ひろゆき。1976年生まれのNHKアナウンサー。

来歴

千葉県木更津市に生まれ育ち、地元の波岡中学校、東海大学付属望洋高等学校（現在の東海大学付属市原望洋高等学校）を経て、東海大学海洋学部水産学科（現在の海洋生物学科）を卒業した。高校時代は釣りに熱中する傍ら、東南アジアでのボランティア活動にも積極的に参加していた。

大学卒業後、2000年にNHKに入局。以来、地域情報番組のキャスターやリポーターとして各地で活動する一方で、ライフワークとして海、環境、水産といったテーマに関する番組制作に深く携わってきた。特に水中での取材を得意とし、NHK潜水連絡会に所属するインストラクターの資格を持つ。サンゴ礁の海や、北海道の流氷の下、さらには水族館の水槽内など、多岐にわたる水中環境からリポートを行っている。

自身の専門性を活かし、エチゼンクラゲによる漁業被害を特集した2005年の『クローズアップ現代』や『NHKスペシャル』では、被害の実態を伝えるため、みずから潜水取材を敢行した。東京湾をテーマにしたリポートも数多く手掛け、館山沖の定置網にかかった貴重なメガマウスザメの水中撮影にも成功している。東京アナウンス室勤務時代、『首都圏ネットワーク』のキャスターを務めていた際には、葛西臨海水族園で発生した飼育マグロの大量死についても精力的に取材を行った。

私生活

既婚者で、2人の娘がいる。2010年には次女の誕生に伴い、約1年間にわたり育児休業を取得。妻と共に育児を行う「イクメン」としての活動も経験している。

担当番組

これまでのキャリアの中で、長崎放送局では『もってこい長崎5』のリポーターなどを担当し、福井放送局時代には『ほっとネット福井』や『LIVE610』のキャスターを務めた。また、『探検ロマン世界遺産』のリポーターとしてインドの世界遺産を紹介した経験もある。名古屋放送局では『ゆきねえの名古屋なごやか喫茶』の立ち上げに関わり、『金とく』や『NHKニュースおはよう日本』、『ひるブラ』にも出演。東海地方のニュースや中継、リポートを担当した。

2012年度から2015年7月にかけての東京アナウンス室時代には、『おはよう日本・首都圏』の中継リポーターや、『首都圏ネットワーク』のリポーターを経て、2014年3月から1年間はキャスターを務めた。この間、『首都圏ニュース845』のキャスターも不定期で担当した。千葉放送局赴任中は『ひるどき情報ちば』を担当しつつ、『首都圏ネットワーク』内で千葉県からのリポートを行ったほか、『ワイルドライフ』やBS特集でリポーター・ナレーションを務めた。静岡放送局時代（2022年8月 - 2024年度）は、『ニュースしずおか645』『ニュースしずおか845』『おはよう静岡』などを不定期で担当し、『NHKニュース たっぷり静岡』の代理キャスターも務めた。また、令和6年能登半島地震の緊急報道対応として、富山放送局や金沢放送局へ応援派遣され、被災地からのリポートやニュースを担当した。2025年度からは横浜放送局に勤務予定である。

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