田中長徳

田中長徳は、1947年生まれの写真家、カメラ評論家です。東京都出身で、日本大学藝術学部写真学科を卒業しています。大学時代には、ニコンサロンで学生初の個展を開催し、写真雑誌にも作品を発表するなど、早くからその才能を発揮していました。また、大学の同期には、カンボジアで亡くなった写真家の一ノ瀬泰造がいます。

大学卒業後、ウィーンに滞在し、地道な撮影活動を続けました。1980年に帰国後、文化庁の公費派遣芸術家としてニューヨークにも滞在しました。写真雑誌『チョートクのカメラジャーナル』の主筆を務め、現在は各専門誌への執筆を続けています。彼の執筆活動の中心はカメラに関するエッセイであり、長年愛用してきた銀塩カメラだけでなく、デジタルカメラにも深い造詣があります。

田中長徳は、偽ライカ同盟の特攻隊長、「東京カメラ倶楽部」の特別会員、コシナ研究会の顧問など、様々な肩書を持っています。これらの活動からも、彼のカメラに対する情熱と深い知識が伺えます。

著書も多数あり、『論より証拠のコンパクトカメラ』『くさっても、ライカ』シリーズ、『カメラコラム300』、『カメラ&レンズ ベストテン』、『日本名作写真59+1』、『温故知新のコンタックスG1』、『カメラはライカ』、『ライカはエライ』、『チョートク@ワーク』、『銘機礼讃』、『CAMERA100 田中長徳写真集100』、『デジタルカメラ進化論』、『使うバルナックライカ』、『使うリコーGR』、『さらば、ライカ―アナログ派のためのデジカメ活用術』、『トウキョウ今昔1966・2006』、『カメラに訊け！－知的に遊ぶ写真生活』、『岩波写真文庫復刻版 田中長徳セレクション全5巻』などがあります。これらの著作は、彼の写真家としての視点とカメラへの深い愛情が反映されており、多くのカメラ愛好家から支持されています。

また、彼は六本木ヒルズでGRデジタルワークショップを開催するなど、デジタルカメラの普及にも貢献しています。田中長徳の活動は、写真とカメラの世界において、非常に重要な役割を果たしていると言えるでしょう。彼の作品や文章は、多くの人々に写真の魅力を伝え、カメラの深い世界へと誘っています。彼の独特な視点と、カメラに対する情熱は、これからも多くの人々を魅了し続けるでしょう。

彼のウェブサイト「PHOTOMENTARY チョートクカメラ日記」は、彼の活動の一端を知ることができる貴重な資料です。（2007年10月11日アーカイブ分）

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