田尻利雄

田尻 利雄について

田尻利雄（たじり としお）は、1890年1月27日に福岡県で誕生した日本の陸軍軍人です。最終階級は陸軍中将であり、彼の軍歴は日本の陸軍史において重要な位置を占めています。

経歴の概要

田尻は陸軍士官学校の第23期及び陸軍大学校第31期を卒業後、陸軍のキャリアをスタートさせました。彼のキャリアの中で、1928年には山東省を視察し、翌年には英国へ出張するなど、国際的な経験を積む機会もありました。これらの経験は彼の軍事的見識を深めるのに寄与したと考えられます。

1933年には陸軍省軍務局の徴募課の高級課員に任命され、後に1935年には陸軍歩兵大佐に昇進し、歩兵第46連隊の指揮官に就任しました。1937年には第3師団の参謀長となり、その後1938年には陸軍少将へ昇進し、歩兵第10旅団長に任命されました。

第二次世界大戦における活動

第二次世界大戦が勃発すると、田尻は陸軍中将に昇進し、留守第1師団の司令部附としても活動しました。1941年には第61独立歩兵団長として部隊の編成を完了し、その報告書を東条英機陸軍大臣に提出しました。また、同年11月には留守近衛師団長に就任しますが、宮城での火災事故により、12月には待命命令が下されました。さらに同年の最後には予備役に編入されることとなりました。

戦後、1945年には再び召集され、福岡連隊区と福岡地区の司令官としての勤務が始まりました。しかし1947年には公職追放の仮指定を受けることとなります。このように、田尻は日本の軍事歴の中で多くの役割を果たし、さまざまな歴史的瞬間に関与してきました。

栄典

田尻は1940年に紀元二千六百年祝典記念章を授与されるなどの栄誉も受けています。これらの勲章は、彼の軍事的な貢献を示す証となっています。

まとめ

田尻利雄は日本の陸軍において重要な役割を担った軍人であり、そのキャリアは多岐にわたります。福岡県出身であり、陸軍士官学校及び陸軍大学校を経て、様々な国際的な任務に従事しました。彼の軍歴は、歴史を学ぶ上でも非常に興味深いものです。

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