田島吉秋

田島 吉秋（たじま よしあき）

田島吉秋は、1958年3月7日生まれの日本の元プロボクサーです。鹿児島県薩摩郡に生まれ、若い頃から武道に親しみ、特に空手と剣道を経験しました。そのため、剣道の影響もあって利き腕とは逆のサウスポーとしてボクシング界に挑むことになりました。彼は協栄ボクシングジムに所属し、主にミドル級で活躍しました。

来歴

田島のボクシングキャリアは1986年に始まりました。プロデビュー戦では、28歳という年齢にもかかわらず、3回TKO勝ちという好スタートを切りました。しかし、その後の道のりは決して平坦ではありませんでした。1986年12月には、東日本ウェルター級新人王決定戦で上山仁と対戦。彼との初戦では惜しくも6回判定負けを喫し、プロ初の黒星を経験します。その後の再戦でも、田島は5回判定で敗北を喫しました。

1988年9月に行われた日本ミドル級王座初挑戦の試合では、大和武士に挑み、見事に4回TKO勝ちを収めました。これにより、日本ミドル級の王者に輝き、その後2度の防衛に成功しました。この実績は、田島が日本ボクシング界で確固たる地位を築く助けとなりました。

1989年に入ると、田島はパカ・ウディアナとの空位のOPBF東洋太平洋ミドル級王座をかけた試合に挑み、12回判定勝ちを収めて王座を獲得しました。しかし、このタイトルは一度も防衛せずに、12月には返上することとなります。

1990年にはスーパーミドル級での世界初挑戦が待っていました。これは、日本人ボクサーとして最大の体重クラスでの挑戦となり、敵地である韓国のWBA世界王者、白仁鉄との対戦が実現しました。この試合では初回にダウンを奪われた挙句、7回TKO負けを喫し、これが田島にとって最後の試合となりました。

引退後も田島はボクシング界に存在感を示し、特に日本初のミドル級世界チャンピオンである竹原慎二のスパーリングパートナーとしても知られています。彼の過去の実績は、数多くのボクサーに刺激を与え、今なお日本ボクシング界に名を刻んでいます。

参考文献

ボクシング・マガジン編集部による『日本プロボクシング史 世界タイトルマッチで見る50年』やその他の関連書籍は、田島のキャリアやボクシング全般について理解を深める手助けとなります。

関連項目

• - [男子ボクサー一覧]]
• - ボクシング日本王者一覧
• - 東洋太平洋ボクシング連盟]王者一覧
• - [[鹿児島県出身の人物一覧

外部リンク

• - 田島吉秋の戦績 - BoxRec（英語）

（※リンクはダミーです）

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