田島敏弘

田島敏弘（たじま としひろ）は、1919年10月9日に生まれ、1995年4月17日に75歳で亡くなった日本の実業家です。彼は、日本興業銀行（現みずほ銀行）の副頭取、そして富士重工業（現SUBARU）の社長、会長を歴任し、その経営手腕で両社の発展に大きく貢献しました。

生い立ちと日本興業銀行時代

1942年に旧制東京商科大学（現在の一橋大学）を卒業後、田島は日本興業銀行に入行しました。銀行では、融資第三部長、調査本部長、常務取締役といった要職を歴任し、1980年には代表取締役副頭取に就任するなど、その能力を発揮しました。

富士重工業（現SUBARU）への転身と改革

1983年、田島は日本興業銀行出身の大原栄一富士重工業社長からの要請を受け、富士重工業の副社長に就任しました。1985年には代表取締役社長に昇格し、1990年までその職を務めました。社長在任中には、SUBARUを代表する車種の一つであるスバル・レガシィを発売し、国内外で高い評価を獲得しました。また、いすゞ自動車と共同で、アメリカ合衆国インディアナ州に現地生産会社であるスバル・いすゞ・オートモーティブ（現スバル・オブ・インディアナ・オートモーティブ）を設立するなど、SUBARUのグローバル展開を積極的に推進しました。

会長就任と晩年

1990年、田島は富士重工業の代表取締役会長に就任し、1992年までその職を務めました。会長退任後も、SUBARUの発展に貢献し続けましたが、1995年4月17日、胆管狭窄症のため東京都渋谷区の病院で亡くなりました。75歳でした。

田島敏弘の功績

田島敏弘は、日本興業銀行での要職を経て、富士重工業（現SUBARU）の社長、会長として、SUBARUの経営改革とグローバル展開を推進し、その発展に大きく貢献しました。特に、スバル・レガシィの発売や米国進出は、SUBARUのブランドイメージ向上と収益拡大に大きく貢献し、その功績は高く評価されています。

略歴

1942年：旧制東京商科大学（のちの一橋大学）卒業、日本興業銀行入行
1980年：日本興業銀行代表取締役副頭取
1985年 - 1990年：富士重工業代表取締役社長
1990年 - 1992年：富士重工業代表取締役会長
* 1995年：死去

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