田島照久

田島照久

田島照久（たじま てるひさ、1947年5月 - ）は、日本の宗教学者。専門は宗教哲学、宗教学、宗教民俗学であり、早稲田大学文化構想学部名誉教授。

経歴

東京都出身。都立田園調布高校を経て、1971年3月に早稲田大学第一文学部哲学科哲学専修を卒業。その後、ドイツのフライブルク大学大学院哲学研究科に進学し、1978年に修士課程を修了、哲学修士の学位を取得。

1995年3月には、早稲田大学より博士（文学）の学位を授与された。博士論文の題目は「マイスター・エックハルト研究 - 思惟構造のトリアーデ esse・creatio・generatio論」である。

1980年に明星大学専任講師に就任。1985年には同助教授に昇任。1986年4月、早稲田大学商学部の専任講師となる。1988年4月には同助教授、1993年には教授に就任。1997年4月より、早稲田大学第一・第二文学部の教授を歴任。2004年9月21日から2008年9月20日までの期間、早稲田大学文学学術院長、文学部・文化構想学部学部長を務めた。

2018年2月3日には最終講義「宗教的智恵の表出―キリスト教および仏教における原因・結果同一の論」を行い、同年3月に定年退職。現在は、早稲田大学文化構想学部名誉教授として、研究活動を継続している。

研究内容

田島照久の研究は、宗教哲学、宗教学、宗教民俗学と多岐にわたるが、特に中世哲学、ドイツ神秘主義、キリスト教思想に関する造詣が深い。マイスター・エックハルトを中心とした研究は、日本のドイツ神秘主義研究において重要な位置を占めている。

業績

著書

「マイスター・エックハルト研究　思惟のトリアーデ構造 esse・creatio・generatio論」（創文社、1996年2月）

編著

「ドイツ語動詞活用辞典」（現代出版、1983年5月）
「テオーシス　東方・西方教会における人間神化思想の伝統」（教友社、2018年2月）。阿部善彦共編

訳書

マイスター・エックハルト「エックハルト説教集」（岩波文庫、1990年）
ヨハネス・タウラー「タウラー説教集」（創文社・ドイツ神秘主義叢書、2004年）

外部リンク

早稲田大学文学学術院
科学研究費助成事業データベースHPより

関連項目

キリスト教

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