田島衛

田島 衛（たじま まもる）について

田島衛は1921年2月23日、東京府東京市（現在の東京都）江戸川区に生まれた日本の政治家です。彼は新自由クラブ所属の衆議院議員を務め、また東京都議会議員としても活動しました。彼の政治家としての道は、幼少期から始まります。

学生時代と海軍での経験

田島は府立三中（現、都立両国高等学校）を卒業後、早稲田大学法学部に在籍していました。しかし、在学中に学徒出陣が発表され、彼は日本海軍に入隊します。特に特攻隊の蛟龍艇の艇長としての役割を果たし、海軍中尉としての地位で復員しました。この経験は彼の人生に大きな影響を与えたことでしょう。

政治の世界への進出

復員後の1951年、田島は江戸川区議会議員に選出され、ここから彼の政治キャリアが始まります。4期にわたり議席を保持し、1969年には東京都議会議員に当選します。自由民主党に所属し、都議会では自民党副幹事長や政調会長を歴任し、地域の問題に取り組む姿勢を貫きました。

国政への挑戦

1976年の第34回衆議院議員総選挙では無所属で東京都第10区から立候補しましたが次点で落選しました。しかし、1979年の第35回総選挙では新自由クラブから公認を受け、見事当選を果たします。これは彼にとって政治家としての重要なステップとなりました。続いて1980年の第36回総選挙でも再度当選し、新自由クラブ国会対策委員長を務めるなど活発に活動を展開しました。

しかし、1983年の第37回総選挙では次点で落選し、その後の1986年にも落選するなど、厳しい選挙戦が続きました。しかし、政治活動の中で彼は自民党史の中で重要な「四十日抗争」にも関与し、記憶に残る存在となりました。特に、大平正芳に投票したことも彼の政治的立場を示すものとなっています。

家族とその影響

田島衛の家族は政治においても影響力を持っており、彼の親族である田島和明（都議）や田島進（区議）、田島鐵太郎（地方政治家）は江戸川区における政治的な地盤を築いています。

1988年1月17日、田島衛はこの世を去りましたが、彼の政治的功績や活動は今なお語り継がれています。彼の人生は地域に根ざした政治活動や国政への挑戦によって、江戸川区だけでなく広く日本の政治史にも影響を与えました。

参考文献

• - 衆議院・参議院『議会制度百年史 - 衆議院議員名鑑』大蔵省印刷局、1990年。
• - 『現代政治家人名事典』日外アソシエーツ、1999年。
• - 『国政選挙総覧：1947-2016』日外アソシエーツ、2017年。

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