田嶋剛希
田嶋剛希(たじま ごうき、1997年
7月27日 - )は、
千葉県出身の日本の
柔道選手。階級は90kg級。身長172cm、血液型はO型。右組みで、得意技は
袖釣込腰。
経歴
5歳から両親の指導で
柔道を始める。小学生時代は下志津
柔道クラブに所属し、その後、国士舘中学へ進学。
国士舘高校に進むと、2年生の時に全国高校選手権の個人戦90kg級と団体戦で優勝し、二冠を達成。3年生の時には金鷲旗で優勝、インターハイ団体戦でも、同級生の山田伊織や1年後輩の
飯田健太郎らと共に活躍し優勝。高校団体3冠(全国高校選手権、金鷲旗、インターハイ)を達成した。
2016年、
筑波大学に進学。1年時に優勝大会で3位。2年時にも優勝大会で3位となる。全日本ジュニアでは3位に入賞。世界ジュニア選手権では、当初代表に選出された選手が怪我で出場辞退したため、急遽代役として追加選出。本大会では、
背負投や
袖釣込腰で一本勝ちを重ね、決勝ではロベルト・フロレンティーノ(
ドミニカ共和国)を
背負投で破り、オール一本勝ちで優勝を飾った。初開催となった男女混合による団体戦でも準決勝まで一本勝ち。決勝のオランダ戦では
背負投で技ありを奪い、チームの優勝に貢献した。3年時には優勝大会で決勝に進出し
東海大学と対戦するも、代表戦で佐々木健志が敗れ、チームは2位に終わる。学生体重別では、準決勝で頭部から流血する怪我を負いながらも、決勝で大学の後輩である横内晋介を
背負投で破り優勝。「日本代表は絞られているが、割って入る気持ちでやっていきたい」とコメント。体重別団体では2位。講道館杯では決勝でリオデジャネイロオリンピック金メダリストである
ベイカー茉秋(JRA)と対戦。技ありを先取するも合技で逆転負けを喫し、2位となった。グランドスラム大阪では2回戦で敗退。
2019年3月のグランドスラム・エカテリンブルグでは、2回戦で元世界チャンピオンであるネマニャ・マイドフ(セルビア)を技ありで破るも、準々決勝で
ベカ・グビニアシビリ(ジョージア)に
裏投で敗れる。しかし、3位決定戦でアレクサンダル・クコル(セルビア)を合技で破り3位入賞。4年時の優勝大会準決勝の
国士舘大学戦では、100kg級の
飯田健太郎を大外刈で破り、チームを決勝に押し上げた。
東海大学戦でも150kgの清水拓実を合技で破るも、チームは敗れて2位。ユニバーシアードでは3回戦でダフラト・ボボノフ(ウズベキスタン)に反則負け。団体戦では3位。講道館杯では3位。
2020年4月からは
パーク24所属。
2021年4月の体重別では、決勝で会社の1年後輩である増山香補に反則負けし2位。11月のグランドスラム・バクーでは準々決勝でママダリ・メフディエフ(アゼルバイジャン)に技ありで敗れ、3位決定戦でもグビニアシビリに反則負けし5位。
2022年4月の体重別では、準決勝で会社の先輩である長澤憲大を
背負投で破るも、決勝で前年に続いて増山に反則負け。世界団体のメンバーに選出。5月の全日本強化選手選考会では決勝で
ベイカー茉秋(JRA)を技ありで破り優勝。10月の世界団体では決勝のフランス戦で一本勝ちするなど全勝し、チームの優勝に貢献。講道館杯では準決勝でベイカーに反則負けを喫し3位。
2023年2月のグランドスラム・パリでは2回戦でダビド・クラメルト(チェコ)に反則負け。3月のグランドスラム・トビリシでは準々決勝で
ラシャ・ベカウリ(ジョージア)に隅落で敗れるも、敗者復活戦でグビニアシビリを
袖釣込腰で破るなどし3位。世界団体のメンバーに選出。4月の体重別では決勝でベイカーを技ありで破り優勝。全日本選手権では、準々決勝で
原沢久喜(長府工産)に反則勝ちするなど全て一本勝ちで準決勝まで進出。準決勝では
王子谷剛志(
旭化成)に技ありで敗れたものの、90kg級の選手ながら3位入賞。5月の世界団体では準々決勝のジョージア戦でルカ・マイスラゼを技あり、準決勝のオランダ戦でフランク・デ・ウィットを
袖釣込腰、決勝のフランス戦でも技ありでそれぞれ勝利するなど全勝し、チームも優勝。6月の実業団体では2位。グランドスラム・ウランバートルでは初戦でミハイル・イゴルニコフに合技で敗退。9月のアジア大会では2回戦でハン・ジュヨプ(韓国)に反則負け。団体戦では初戦のネパール戦で勝利するも、準決勝の韓国戦と決勝のウズベキスタン戦では自分の出番が回ってくる前にチームが勝利。講道館杯では決勝で森健心に技ありで敗れ2位。
2024年3月のグランドスラム・トビリシでは3回戦でアレックス・クレト(ルーマニア)に反則負け。4月の体重別では決勝で
川端倖明を大外刈で破り、2連覇を達成。世界選手権代表に選出。5月の世界選手権では決勝でネマニャ・マイドフを技ありで破り優勝。男子90kg級では2005年の
泉浩以来19年ぶりの世界チャンピオンとなった。6月の実業団体では2位。12月のグランドスラム・東京では準決勝で
村尾三四郎に技ありで敗れて3位。
2025年2月のグランドスラム・パリでは準決勝でマイスラゼに技ありで敗れて3位。
IJF世界ランキングは2537ポイント獲得で22位(
2025年2月3日現在)。
戦績
2015年 - 全国高校選手権 個人戦 優勝 団体戦 優勝
2015年 - 金鷲旗 優勝
2015年 - インターハイ 団体戦 優勝
2016年 - 優勝大会 3位
2017年 - 優勝大会 3位
2017年 - 全日本ジュニア 3位
2017年 - 世界ジュニア 個人戦 優勝 団体戦 優勝
2017年 - 体重別団体 3位
2018年 - 優勝大会 2位
2018年 - 学生体重別 優勝
2018年 - 体重別団体 2位
2018年 - 講道館杯 2位
2019年 - グランドスラム・エカテリンブルグ 3位
2019年 - 優勝大会 2位
2019年 - ユニバーシアード 団体戦 3位
2019年 - 講道館杯 3位
2020年 - 講道館杯 5位
2021年 - 体重別 2位
2021年 - グランドスラム・バクー 5位
2021年 - 実業個人選手権 3位
2022年 - 体重別 2位
2022年 - 全日本強化選手選考会 優勝
2022年 - 実業団体 3位
2022年 - 世界団体 優勝
2022年 - 講道館杯 3位
2023年 - グランドスラム・トビリシ 3位
2023年 - 体重別 優勝
2023年 - 全日本選手権 3位
2023年 - 世界団体 優勝
2023年 - 実業団体 2位
2023年 - アジア大会 団体戦 優勝
2023年 - 講道館杯 2位
2024年 - 体重別 優勝
2024年 - 世界選手権 優勝
2024年 - 実業団体 2位
2024年 - グランドスラム・東京 3位
2025年 - グランドスラム・パリ 3位
(出典、JudoInside.com)
脚注
外部リンク
田嶋剛希 - JudoInside.com (英語)
田嶋剛希 - 国際柔道連盟 (英語)
田嶋剛希 - Alljudo (英語)