田渕岩夫の得ダネ!てれび

田渕岩夫の得ダネ!てれび

『田渕岩夫の得ダネ!てれび』は、KBS京都テレビで長年にわたり放送された地域密着型情報番組です。前身番組から通算すると17年以上にわたり親しまれ、2008年3月28日の最終回をもって放送を終了しました。番組名が示す通り、タレントの田渕岩夫氏がメインパーソナリティを務める冠番組として、京都を中心に様々な「得ダネ」情報を提供しました。

この番組のルーツは、1990年代前半に同じくKBS京都で放送されていた2時間番組『田渕岩夫のハッスルわいど』に遡ります。その後、KBS京都の経営状況の変化などを経て、『出直しワイド・京の月〜金生テレビ』（この時期は夕方枠での放送でした）への改題期間を挟み、現在の番組タイトルである『田渕岩夫の得ダネ!てれび』としてリニューアルされました。長年の放送期間中、その時々の状況に応じて番組の形態や放送時間も柔軟に変化させていきました。

番組の内容は、日々の暮らしに役立つ情報や地域の話題を中心に構成されていました。多彩なコーナーが設けられており、視聴者参加型のゲームコーナー「小判ザクザクうちでのこづち」は特に人気で、視聴者からの応募ハガキで挑戦者が選ばれ、現金や商品の獲得を目指しました。その他にも、月1回放送の「しろたまの星空うらない」（月曜日）、料理コーナーの「りえちゃんのクッキンGoo!」（火曜日）、地域を散策する「デジぶら」（水曜日）、最新の映画情報を提供するコーナー（木曜日）、そして週末に向けた情報を扱う「週末得ダネ瓦版」（金曜日）など、曜日ごとに趣向を凝らした企画が展開されました。また、報道情報として『京都新聞ニュース』や『天気予報』（日健総本社提供）も番組内で伝えられ、手話通訳も付加されるなど、情報番組としての役割も果たしました。

番組の放送時間は、その歴史の中で度々変更されました。1991年4月に月曜日から木曜日の11:00-11:55でスタートして以降、放送曜日が金曜日にも拡大されたり、放送終了時刻が繰り下げられて『京都新聞ニュース』を内包したり（1996年10月-1998年3月、2004年4月-2006年3月）、分離されたりを繰り返しました。2002年4月からは、他番組の開始に伴い『田渕岩夫の得ダネ!てれび 週刊金よ〜び』と題して金曜日のみの週1回放送に縮小された時期もありましたが、翌2003年4月には再び帯番組として月曜日から金曜日の放送に戻りました。最終的には2007年1月からの月曜日から金曜日 10:30-11:30枠で番組終了を迎えました。通常とは異なる特別番組編成や京都府議会の中継がある日には、12:00からの放送となる対応も行われていました。かつては夕方の時間帯にも再放送が行われていましたが、本放送が週1回になったのに伴い、2002年3月をもって終了しています。

番組の顔であるパーソナリティは一貫して田渕岩夫氏が務めましたが、女性アシスタントは時期によって交代しました。歴代のアシスタントとしては、赤瀬美保氏（1996年3月まで）、田丸佳代子氏（1996年4月-1998年3月）、和泉夏子氏（1998年4月-2003年9月）、李由美氏（2003年10月-2006年9月）、そして最後の担当者であるあだち理絵子氏（2006年10月-2008年3月28日）が務めました。番組の最終回には、番組の歴史を彩ったこれらの歴代女性アシスタントたちが一堂に会して出演し、有終の美を飾りました。番組にはアシスタントの他にも、様々なリポーターが登場し、コーナーを担当したり中継を行ったりしました。2003年度以降だけでも、朋原エミ氏、武村陽子氏、箱田奈穂子氏、池澤はづき氏、北脇美穂氏、宮本聖子氏、大塚みな氏、山本麻生氏、宮崎留実氏、藤田瞳氏、野上マヤ氏、田口真里氏、山本量子氏、河田直子氏、海家由樹子氏、植村亜紀氏、園美智子氏、川口友子氏など、多くのリポーターが番組を支えました。

2008年3月の番組終了後、KBS京都の朝の情報番組枠は『ぽじポジたまご』へと引き継がれ、その司会を務めた大浦理子氏が新たな朝の顔となりました。一方、長年番組を率いた田渕岩夫氏自身は、その後もKBS京都の番組に出演を続け、火曜夕方に放送された『田渕岩夫のもうかりまっか?』ではリポーターとして活動しました。

長きにわたり京都の朝に情報を届け続けた『田渕岩夫の得ダネ!てれび』は、その親しみやすい雰囲気と地域に根ざした内容で、多くの視聴者に記憶されています。

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