浜松市中央区にある
田町(たまち)は、丁番を持たない単独の町名であり、
住居表示は実施されていません。浜松市の
中心市街地に位置し、都市機能が集積するエリアの一角を形成しています。
この町は、JR
浜松駅から北へ進んだ先にあり、
遠州鉄道の
第一通り駅からは西側へ徒歩圏内に広がっています。周囲は市街地の主要な町に囲まれており、東は
板屋町、西は
肴町と
神明町、南は
鍛冶町、北は
常磐町と接しています。町内には、主要な幹線道路である
国道152号が南北に通り、地区の中心を走る
田町中央通りが交差しています。この交通の便の良さが、古くからこのエリアが
商業地として発展する大きな要因となりました。近年では、商業施設である
ビオラ田町の建設など、都市機能の更新を図る再開発事業も実施されています。
田町は、浜松有数の
繁華街としての顔を持っています。特に、町の西側から南側にかけて広がる
有楽街商店街は、多くの飲食店や小売店が立ち並び、昼夜を問わず多くの人々で賑わいを見せています。町内には、再開発ビルである
ビオラ田町のほか、地域情報を発信するコミュニティFM局である
浜松エフエム放送(FM Halo!)、多様なジャンルの映画を上映する
映画館シネマイーラ、全国的に有名な
かに道楽浜松店といった商業施設や文化施設が点在しており、様々なニーズに応えるサービスが集積しています。かつては、
映画館の
浜松中央劇場も町内にありましたが、こちらは2005年9月30日に閉館しました。
交通面では、
遠州鉄道鉄道線の
第一通り駅が田町の最寄り駅として利用できます。また、バス交通も非常に発達しており、「
田町」停留所は遠鉄バスの主要な停留所の一つです。
浜松駅バスターミナルを出発する多数の系統がこの停留所を経由し、浜松市内各地(富塚、大平台、伊佐見、
舘山寺、ひとみヶ丘、大久保、気賀、三ヶ日、高台、引佐、奥山、都田、医科大学、内野台など)との間を結んでおり、バスネットワークにおける重要な結節点となっています。自動車でのアクセスについても、地区を縦断する
国道152号が利用しやすい環境を提供しています。
その他、郵便に関しては、郵便番号は
430-0944が割り当てられており、集配業務は
浜松郵便局が担当しています。
田町は、交通の要衝としての利便性と、歴史ある
商業地としての活気を兼ね備えた、浜松市の中心部を構成する不可欠なエリアです。賑やかな
繁華街としての側面は、この町を特徴づける要素の一つであり、他の同名の地名と区別する上で、浜松市の中心部にあることが重要な情報となります。