田辺博通

田辺博通

田辺博通（たなべ ひろみち）は、1922年3月3日に福岡県で生まれ、2010年2月24日に逝去した日本の官僚です。弁護士であった田辺秀雄の次男として生を受けました。

学歴と初期のキャリア

田辺博通は、1939年に福岡県中学修猷館を卒業後、旧制福岡高等学校文科乙類に進学し、1942年に卒業しました。その後、東京帝国大学（現在の東京大学）法学部政治学科に進み、1946年に卒業しています。

大蔵省でのキャリア

1947年、田辺博通は大蔵省（現在の財務省）に入省し、主税局に配属されました。その後、1949年には広島国税局倉敷税務署長、1950年には金沢国税局総務課長を歴任しました。

1951年、内閣法制局参事官に就任し、その後、1956年には銀行局総務課長補佐、1960年には主計局法規課長補佐、1961年には主計局主計官（法規課）、1962年には主計局主計官（総務課）、1963年には主計局主計官（外務、通産担当）と、要職を歴任しました。

1964年には銀行局保険第二課長、1966年には関東財務局理財部長、1967年には銀行局銀行課長、1968年には銀行局総務課長を歴任しました。

1969年には北九州財務局長、1970年には沖縄・北方対策庁調整部長に就任し、1972年5月には大蔵省大臣官房審議官（大臣官房担当）に就任しました。

1974年6月には証券局長、1975年7月には銀行局長と、大蔵省における重要なポストを歴任しました。

1976年6月には国税庁長官に就任し、日本の税制を司る最高責任者となりました。

退官後の活動

1977年8月、田辺博通は日本損害保険協会副会長に就任し、1980年4月には沖縄振興開発金融公庫理事長に就任しました。沖縄の振興開発に尽力し、1984年4月に退任しました。

1984年4月には弁護士登録を行い、1984年10月から1991年8月まで全国銀行協会連合会特別顧問を務めました。1991年9月から2000年3月まで中央監査法人会長を務め、2000年に退任しました。

受章

1995年11月、田辺博通は長年の功績が認められ、勲二等旭日重光章を受章しました。

人物像

田辺博通は、大蔵省で数々の要職を歴任し、日本の経済政策に深く関わった官僚として知られています。退官後も、弁護士や業界団体の役員として活躍し、その手腕を発揮しました。

参考文献

• - 『人事興信録 第45版（下巻）』 興信データ、2009年

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