田鍋友時

田鍋友時 (たなべ ともじ)

田鍋友時（1895年9月18日 - 2009年6月19日）は、明治時代に生まれ、平成の時代まで生きた男性で、かつて男性長寿世界一として知られています。宮崎県都城市出身。

人物

田鍋友時は、都城市役所に土木技師として勤務した後、農業に従事しました。大家族に恵まれ、亡くなった時点では、8人の子供（5男3女）、25人の孫、53人の曾孫、そして7人の玄孫がいました。

彼は、日課として新聞を読むことを楽しみ、何十年にもわたり日記を書き続けていました。また、牛乳をこよなく愛し、毎日午後3時には必ず飲む習慣を生涯続けました。長寿の秘訣として、タバコを吸わないこと、そして焼酎（酒）を飲まないことを挙げていました。晩年は、五男夫婦と3人で穏やかに暮らしていました。

2006年6月12日には、鹿児島県の徳田二次郎の死去に伴い、110歳で国内男性最高齢となりました。2007年に112歳の誕生日を迎えた際には、「何歳まで生きたいか」という質問に対し、「無限です」と答えています。さらに、2008年の113歳の誕生日には、「まだ死にたくはない」と答え、その健在ぶりを示しました。

しかし、2009年5月頃から体調を崩し、同年6月19日午前5時、慢性心不全のため113歳で永眠しました。彼の死後、国内男性最高齢は木村次郎右衛門となり、男性の世界最高齢者はイギリスのヘンリー・アリンガムとなりました。

田鍋友時の長寿と、穏やかな人柄は多くの人に感銘を与え、その生涯は人々に記憶されています。

もう一度検索