孫

孫について

孫（まご）とは、自分の子供の子供を指す言葉です。一般的に、男の子の場合は男孫（だんそん、おとこまご）、女の子の場合は女孫（じょそん、おんなまご）と呼ばれます。

孫の呼び方

女の子の孫が成長し、娘らしくなると孫娘（まごむすめ）と呼ばれることがあります。しかし、男の子の孫を「孫息子」と呼ぶ例はあまり多くありません。英語では「granddaughter（孫娘）」と「grandson（孫息子）」のように男女を区別する単語が存在します。

孫の分類

自分の子供の出生順に関わらず、最初に生まれた孫を初孫（はつまご）と言います。また、跡取りとなる子供の子供を内孫（うちまご）、それ以外の子供の子供を外孫（そとまご）と区別することもあります。

言語による違い

言語によっては、甥や姪を「親の孫」として捉え、「孫」と「甥姪」を同じ単語で表す場合があります。例えば、イタリア語の「nipote」は、孫と甥姪の両方を意味します。

おばあさん仮説

進化と孫

進化論的な観点から見ると、親が自分の子供を大切にするのは自然なことです。しかし、孫を大切にすることは、必ずしも自明ではありません。親が子供を大事にすれば、それで十分とも考えられます。血縁選択説の立場からは、孫は直系の血縁者であるため、孫を守ることに価値があると考えられます。しかし、ほとんどの動物では、孫が生まれるまで親が生存することはなく、孫を大事にする行動が進化に影響する余地は少ないと考えられます。

ヒトの寿命と祖父母の役割

ヒトは、繁殖時期（受精、出産、子育て）が終わった後も長い生理的な寿命を持っています。この理由として、祖父母が子育てに参加することで、孫の生存率が高まるのではないかという説があります。様々な動物において、子供が親の育児を手伝う「ヘルパー」という行動が知られており、ヒトでは祖父母がその役割を担っていると考えられています。特におばあさん（祖母）は、自身の豊富な経験を子育てに活かすことで、孫の生存率を高める効果があると言われています。この点が、ヒトの寿命が長くなった進化に影響を与えているという説です。もしこの説が正しければ、祖父母が孫に執着する感情を持つ理由も説明できるかもしれません。

孫がモチーフの作品

孫をモチーフにした作品は数多く存在します。以下に一部を紹介します。

小公子
アルプスの少女ハイジ
フランダースの犬
ペリーヌ物語
頑固じいさん孫3人
老人と子供のポルカ
七人の孫
ばあちゃんの星
ぱじ〜ジイジと孫娘の愛情物語〜
佐賀のがばいばあちゃん
ピノキオ
アニー

関連項目

養孫（養孫縁組）
嫡孫（内孫）
外孫
曾孫 - 孫の子供
玄孫 - 孫の孫
大甥 - 兄弟姉妹の男孫
大姪 - 兄弟姉妹の女孫
いとこ - 同じ先祖の孫同士
* はとこ - 兄弟姉妹の孫同士

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