由布院盆地

由布院盆地は、大分県由布市に位置する盆地で、湯布院盆地と表記されることもあります。盆地は、由布岳、雨乞岳、倉木山、城ヶ岳、高尾山、野稲岳、カルト山、福万山などの山々に囲まれており、北東から南西にかけて細長く伸びています。盆地の中央には、由布岳を源とする大分川が流れています。

秋から冬にかけての時期には、放射冷却によって朝霧が発生しやすくなります。この朝霧は盆地に滞留し、由布院盆地全体を覆い隠すため、まるで湖のような幻想的な景観を生み出します。この風景は由布院を象徴する景色として知られており、多くの観光客を魅了しています。特に、やまなみハイウェイ沿いの狭霧台からは、由布院盆地を一望できる絶景スポットとして人気を集めています。

由布院盆地には、古くから伝わる伝説があります。その昔、由布院盆地は大きな湖であったとされています。由布岳の化身である宇奈岐日女（うなぎひめ）が、従者の権現に命じて湖の堤を蹴破らせたところ、湖の水は川（現在の大分川）となって流れ出し、干上がった湖底が現在の由布院盆地になったと伝えられています。現在、由布院盆地南部の由布市湯布院町川上には宇奈岐日女神社がありますが、宇奈岐日女は祭神として祀られていません。また、大分川が流れ出る盆地の南西端には、湖の堤を蹴破った権現を祀る蹴裂権現社があります。

関連する情報としては、由布院盆地と同じく地形に関する盆地、由布院盆地内にある温泉施設、由布院盆地のシンボルである由布岳、近隣の日田[[盆地]]、安心院[[盆地]]、別府平野、大分平野などがあります。

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