由貴とキッチュの夜にもふかしぎ

由貴とキッチュの夜にもふかしぎ

『由貴とキッチュの夜にもふかしぎ』は、1985年4月8日から1986年4月4日まで、ニッポン放送をはじめとするNRN系列の各局で放送されていたラジオ番組です。この番組は、斉藤由貴にとっての初めてのレギュラーラジオ番組であり、キッチュ（松尾貴史）にとっては、1984年の『ラジオショック!うわさのトップ40』に続くレギュラーの位置づけだったと言えます。放送はサンチェーン（現在のローソンに統合）による一社提供で進められました。

番組の大きなテーマは「笑いの中に、今までとは違った『ふかしぎ』な夜」というもので、日常的な出来事を題材にし、それに関する疑問を投げかけながら、徐々にその解釈を深める様子が印象的でした。斉藤とキッチュの二人が楽しんで展開する本音トークや、キッチュが披露する数多くのものまねを交えたギャグやコントは、リスナーにとって大きな魅力となりました。「好き勝手に番組を展開」と形容されるこのスタイルは、視聴者に自由な楽しさを感じさせるものでした。

また、この番組は多くのゲストを招いており、彼らとのトークも楽しみの一つでした。しかし、聴取率調査週間（スペシャルウイーク）の期間中は、キッチュが出演せず、斉藤とゲストのみのトークに切り替わることがあったため、リスナーには珍しい展開が見られることもありました。

番組のエンディングテーマには、1985年11月から斉藤由貴の曲『情熱』が流れ、彼女の音楽も番組に色を添える役割を果たしました。放送時間は、ニッポン放送で月曜日から木曜日の24:30から24:40で、他のネット局でもそれぞれ異なる時間で放送されていました。金曜日は主にネット局への裏送りで、各地での放送が行われていました。

特に、各ネット局における放送時間は、STVラジオが24:50から25:00、東北放送が22:50から23:00、東海ラジオ放送が23:10から23:20、長崎放送が22:50から23:00など、さまざまな時間に展開されていました。このように、当時のラジオ番組の中でも独自の存在感を放っていた『由貴とキッチュの夜にもふかしぎ』は、リスナーに愛される番組となり、その放送終了後も長らく記憶に残る存在となったのです。

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