甲府市立善誘館小学校

甲府市立善誘館小学校の概要と歴史

甲府市立善誘館小学校は、山梨県甲府市朝気一丁目に位置する公立の小学校です。この学校は2011年4月に、富士川小学校と琢美小学校が統合されて新たに設立されました。設立の背景には、甲府市中心部に見られるドーナツ化現象による児童数の減少がありました。

学校名の由来と歴史

善誘館という名称は、甲府市における初等教育の歴史を反映しています。この校名の起源は、1872年10月3日に設立された「善誘館」という学校にありました。この学校は、論語の一節に由来し、善く人を導くという教育の理念を大切にしていました。

1874年には、隣接する工町において「琢美学校」と改名され、正式に開校しました。その後、校名は「甲府学校」、「甲府市尋常小学校」、「甲府尋常高等小学校」と変遷し、1900年に新しい校舎が完成。これにより「甲府市富士川尋常小学校」と名付けられ、富士川小学校として知られるようになりました。一方、元の校舎は「琢美教場」として琢美小学校となりました。

この2校は100年以上にわたり地域に根ざして教育を行い、1980年代には琢美小学校が移転するなどの変遷を経て、地域の重要な教育機関となっていました。しかし、甲府市の少子化や中心部の児童数の減少が進行する中で、両校の統廃合が議論されるようになりました。

新校名の選定は、公平性が求められる中で進められました。2010年5月には「新設校設置推進委員会」が設置され、40名の関係者が協議を行いました。この過程で、甲府市民から新校名の公募が実施され、459件の応募が集まりました。その中から選ばれた候補名には「善誘館」のほかに、「城東」、「中央」、「ふれあい」、「愛宕」の名前もありました。

最終的に、甲府市教育委員会の提言を受けて、新校名は「善誘館」と定められ、2011年4月6日に開校式を迎えました。校歌は甲府市出身のシンガーソングライター、伸太郎によるもので、開校当日に披露されました。

アクセス情報

甲府市立善誘館小学校へのアクセスは、公共交通機関を利用することができます。最寄りの駅はJR金手駅から徒歩約15分。また、甲府駅北口や南口からのバス便も充実しており、複数の系統が「朝気1丁目」や「城東3丁目」バス停に停車します。特に、甲府駅からのアクセスは便利で、071系統や90系統のバスを利用することが可能です。

周辺の施設

学校の近くには、甲府市立図書館や濁川、城東通りなどがあります。教育環境が整っている地域に位置しているので、地域とのつながりを大切にしながら、子供たちの豊かな成長が期待されています。

以上が、甲府市立善誘館小学校の概要とその歴史に関する詳細な情報です。教育の理念と地域との結びつきがこの学校の特徴であり、今後の成長が楽しみです。

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