甲斐拓也

甲斐 拓也（かい たくや）

甲斐拓也は1992年11月5日生まれで、大分県大分市出身のプロ[[野球選手]]です。ポジションは捕手で、福岡ソフトバンクホークスに所属しています。彼は右投左打で、プロ入りから活躍を続けており、特に日本シリーズでMVPを受賞した育成ドラフト出身選手として注目されています。また、千賀滉大選手と共に、育成出身選手としてオリンピック代表に選ばれた初の選手でもあります。

経歴

プロ入り前

甲斐は小学校1年生から野球を始めました。彼の野球人生は、兄の影響によるもので、兄は高校野球でエースとして活躍していました。中学では「大分リトルシニア」に所属し、内野手としてプレーしました。高校では、楊志館高校に進学し、捕手に転向。高校時代には通算40本塁打を記録し期待が寄せられるも、甲子園への出場は果たせませんでした。大学進学や就職の選択肢に迷っていた際に、ソフトバンクからのスカウトを受け、2010年のドラフトで育成6位指名を受けて入団しました。

ソフトバンク時代

甲斐のプロキャリアは、練習や鍛錬から始まりました。2011年には三軍戦での出場にとどまりましたが、次第に二軍での試合でもその実力を発揮し、2014年には一軍昇格を果たしました。2017年には主に先発捕手としての役割を確立し、シーズン103試合に出場。その年の日本シリーズではMVPを獲得し、一躍有名な選手となりました。

翌2018年には133試合に出場し、驚異的な盗塁阻止率0.447を記録。その活躍により、育成出身選手として初のMVPにも輝きました。その後も活躍を続け、2019年には自己最多の137試合に出場し、11本塁打を記録しました。2020年にはプロ野球チームのリーグ優勝、そして日本シリーズの勝利にも貢献しました。

2021年には捕手として全試合出場を達成。その後のシーズンにも継続して活躍し、2022年には6度目のゴールデングラブ賞を受賞しました。2023年には石川選手のノーヒットノーランをリードし、名捕手としての能力を示しました。彼は2024年には通算1000試合出場を達成し、育成出身選手として歴史に名を刻むこととなりました。

代表経歴

甲斐は日本代表として国際大会でも活躍しています。2017年にはアジアプロ野球チャンピオンシップ、2019年のWBSCプレミア12、そして2020年東京オリンピックにも選出されました。オリンピックでは、全5試合に出場し、特にアメリカ戦では延長10回でのサヨナラ打を打つ活躍を見せました。2023年のWBCでも主戦捕手として奮闘しました。

選手としての特徴

彼のプレースタイルの特徴としては、強肩を活かした「甲斐キャノン」があります。日本のプロ[[野球選手]]の中でも、特に早い二塁送球を記録し、守備においても高い評価を得ています。彼のプレースタイルは、瞬時に判断し、正確な送球を行う能力が求められます。

人物

甲斐は母子家庭で育ち、母を大切に思っています。守備につくときには、グラウンドに「心」の一文字を指で書くという儀式を行っており、試合への真摯な姿勢が表れています。また、結婚した後は家庭を支える思いも持ちながら、プロ選手としての道を邁進しています。これまでのキャリアを通じて、彼は幾多の記録を打ち立て、野球界全体に大きな影響を与え続けています。

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