甲斐田貴之

甲斐田 貴之（かいだ たかゆき）

福岡県柳川市大和町に生まれた甲斐田貴之は、1973年1月18日生まれ、血液型A型のフリーアナウンサーである。山羊座。地元柳川市立六合小学校、大和中学校、福岡県立伝習館高等学校を卒業後、広島大学で学びを深めた。学生時代には、中学・高校の英語科と中学社会科の教員免許を取得しており、教育分野への関心も窺える。家族は既婚で、妹が一人いる。

大学を卒業した甲斐田氏は、1998年にエフエム山陰に入社し、アナウンサーとしてのキャリアをスタートさせた。翌1999年には、自身の名を冠したレギュラー番組『V-air EVENING Radio Show PLEASURE×PLEASURE』が放送を開始。この番組では、パーソナリティとしてだけでなく、局アナウンサー、さらにはディレクターも兼任するという多才ぶりを発揮し、約5年半にわたり島根・鳥取両県のリスナーに親しまれた。2004年9月末に同局を退社するまで、放送の現場で幅広い経験を積んだ。

エフエム山陰を離れた後、甲斐田氏は生まれ故郷である福岡を拠点にフリーアナウンサーとして活動を開始した。フリー転身後、2006年4月からは新たに2本のレギュラー番組を担当するなど、その活動の場を広げていった。福岡の放送局であるFM FUKUOKAでは、『@LIVE』、『Ging Ging Sparkling』、『Coca-Cola Station〜Groove&Vibes〜』といった人気番組のパーソナリティを務め、地域に根ざした情報発信を行った。

その後、活動範囲は九州全体へと広がっていく。2012年4月からはFM Nagasakiの平日朝の看板番組『Sunrise Station』を担当することとなり、長崎での認知度を高めた。さらに、2015年10月にはKBCラジオで自身初のレギュラー番組となる『徳永玲子の午後はニコニコ』（後に『午後はニコニコ!』、『夜もニコニコ!』と改題）がスタート。福岡の老舗放送局での活躍も開始した。KBCラジオでは、これ以外にも『夕方じゃんじゃん』（金曜担当）、『栗田善成の土曜娯楽版』（2019年4月〜2020年3月）など、様々な番組に携わった。

そして、2020年4月からは活躍の場をテレビにも広げ、長崎放送（NBC）の平日夕方のワイド番組『Pint』に「ご意見ナビゲーター」として出演を開始した。同年10月からは金曜日のメインキャスターも兼任し、ラジオに加えテレビでも視聴者に情報を届ける存在となった。

現在の甲斐田氏は、平日朝はFM Nagasakiのラジオ番組『Sunrise Station』、夕方はNBCテレビの『Pint』に出演するという多忙な日々を送っている。これらの番組は長崎の放送局のものであるが、家族が福岡に居住しているため、甲斐田氏は福岡と長崎の両県に自宅を構え、頻繁に往復している。新型コロナウイルス感染拡大に伴う緊急事態宣言が全国あるいは福岡県に発令された際には、福岡の自宅からリモート形式で出演するなど、柔軟な対応も行っている。

アナウンサーとしての活動の傍ら、いくつかの興味深いエピソードも知られている。エフエム山陰時代の1998年には、「JFN HOLY ALL STARS」の一員として、ミュージシャン福山雅治氏の楽曲『Heart of Xmas』にコーラスとして参加するという貴重な経験をしている。また、2003年の冬には、『PLEASURE×PLEASURE』にパーソナリティのやまだひさし氏がゲスト出演した際、二人が偶然にも非常によく似た服装、髪型、サングラス姿だったというユニークな出来事もあった（これはJFNの企画によるもの）。『PLEASURE×PLEASURE』の最終回では、電話で出演したコブクロの小渕健太郎氏から、名前の読み方を間違えられたという微笑ましい一幕もあったという。

個人的な側面としては、初めて自分で購入したレコードは宇宙戦艦ヤマトなどが収録されたアニメ集であり、CDはおそらくBON JOVIだったと語っている。また、自身のリラックス方法としては、友人や知人と飲みに行くことや、遠くまで足を延ばして美味しいものを食べに行くことを挙げている。これらのエピソードや趣味は、甲斐田氏の親しみやすい人柄を物語っていると言えるだろう。

甲斐田貴之氏は、地方局での経験を経てフリーに転身し、ラジオを中心に九州全域で活躍の場を広げてきた。そして現在は、ラジオとテレビの両方で長崎のリスナー・視聴者に情報を届けつつ、福岡と長崎を行き来するという独特のスタイルでアナウンサー活動を続けている。

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