甲武信ヶ岳

甲武信ヶ岳（こぶしがたけ）

甲武信ヶ岳は、山梨県、埼玉県、長野県の3県の県境に位置する標高2,475mの山です。奥秩父[[山塊]]の中央にそびえ立ち、主脈を形成しています。別名、甲武信岳（こぶしだけ）とも呼ばれています。

名称の由来

甲武信ヶ岳の名前の由来には、以下の2つの説があります。

甲州（甲斐国＝山梨県）、武州（武蔵国＝埼玉県など）、信州（信濃国＝長野県）の3つの国の境に位置することから名付けられたという説
山の形が拳のように見えるからという説

地理・地形

甲武信ヶ岳は、千曲川（信濃川）、荒川、笛吹川（富士川）という3つの大河川の源流となる地点です。山頂には三角点は設置されていません。また、埼玉県最高峰の三宝[[山]]の方が標高が僅かに高いです。日本百名山に選定されています。

山頂からは、天候に恵まれれば、日本百名山のうち43座を望むことができる絶景が広がります。

登山ルート

甲武信ヶ岳への主な登山ルートは、長野県側と山梨県側の2つがあります。

長野県 川上村 毛木平からのルート

長野県側の毛木平には、整備された無料駐車場とトイレが完備されており、登山者にとって便利な拠点となっています。JR小海線の信濃川上駅からバスで梓山までアクセスし、そこから毛木平まで徒歩で約1時間15分です。

毛木平を起点とし、千曲川源流遊歩道を経由して甲武信ヶ岳を目指すピストンコースは、最短ルートとして人気があります。早朝に出発すれば、日帰りも可能です。

より変化に富んだコースを求めるなら、「毛木平→千曲川源流遊歩道→甲武信ヶ岳→三宝[[山]]→武信白岩山→大山→十文字峠→五里観音→毛木平」という周回コースもおすすめです。ピストンコースより約2時間ほど長くかかりますが、体力に自信のある登山者であれば日帰りも可能です。この周回ルート上にある三宝[[山]]は、埼玉県最高峰として知られています。

山梨県 山梨市 西沢渓谷からのルート

山梨県側からのルートは、西沢渓谷入口から徳ちゃん新道（戸渡尾根）を通って登るのが一般的です。東京からのアクセスは長野県側よりも便利ですが、登りには約5時間40分（標準時間）を要するため、日帰りは難しいでしょう。JR中央本線の塩[[山駅]]または山梨市駅から西沢渓谷入口までバスが運行しています。

登山道はほとんどが樹林帯に覆われており、見晴らしの良い場所は限られますが、シャクナゲが豊富に自生しています。シャクナゲの見頃は5月末から6月頃です。

周辺の山小屋

甲武信ヶ岳周辺には、以下の山小屋があります。

甲武信小屋
十文字小屋
雁坂小屋
白木屋旅館

これらの山小屋は、登山者の休憩や宿泊に利用されています。

隣接する山

甲武信ヶ岳に隣接する山としては、以下の山が挙げられます。

十文字峠
三宝[[山]]
木賊山
破風山

これらの山々も、甲武信ヶ岳と合わせて登山を楽しむことができます。

その他

甲武信ヶ岳は、甲武信ユネスコエコパークや奥秩父[[山塊]]の一部を構成しており、豊かな自然に恵まれた地域です。秩父地方のシンボル的な存在としても知られています。

外部リンク

長野県川上村公式サイト 登山・ハイキング
甲武信ヶ岳 - 山と溪谷社
信州山歩きマップ 甲武信ヶ岳（archive版）
国土地理院 地図閲覧システム 2万5千分1地形図名：甲武信ヶ岳

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